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月刊誌「りぶる」特集 4月号より

大阪・関西万博がいよいよ開幕!

伊東良孝内閣府特命担当大臣
(沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、地方創生、アイヌ施策)/新しい地方経済・生活環境創生担当、国際博覧会担当

令和7(2025)年4月13日~10月13日に開催される、「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)がいよいよ開幕します。伊東良孝内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、地方創生、アイヌ施策)/新しい地方経済・生活環境創生担当、国際博覧会担当に、大阪・関西万博のテーマや概要、見どころ、開幕に向けた意気込みなどを伺いました。

取材日:令和7(2025)年2月28日

20年ぶりに日本で開催される万博が間もなく開幕
158の国と地域、7の国際機関が参加

令和7(2025)年1月17日、首相官邸で意見を交わす。
左から、十倉雅和日本経済団体連合会会長、
ディミトリ・ケルケンツェス博覧会国際事務局長、石破茂総理、
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」、
伊東良孝国際博覧会担当大臣

―開幕を迎える心境をお聞かせください。

伊東良孝国際博覧会担当大臣(以下、敬称略)愛・地球博以来20年ぶりに日本で開催される万博の開幕を間近に控え、非常に身が引き締まる思いです。平成30(2018)年の開催決定から約7年。大阪・関西万博は、これまでの歴代担当大臣をはじめ、万博関係者の長年にわたる努力と工夫の結晶です。そのラストスパートに、全力を挙げて臨んでいます。

―万博の開催目的と意義を教えてください。

伊東万博は当初、各国が国力や技術を披露する「国威発揚」の場でした。それが1970年の大阪万博では産業発展の場に、2025年の大阪・関西万博では人類共通の課題を解決し、未来への希望を世界に示す場へと変化してきました。
 近年、生命科学やデジタル技術の急速な発展に伴い、“いのち”への向き合い方や社会のカタチそのものが変わりつつあります。世界各国からたくさんの人が集まる万博を人類の未来を考える好機と捉え、一人でも多くの人に、特に明日を創る子供たちに実際に見て、感じてもらいたいと思います。

―大阪・関西万博のテーマ、魅力を教えてください。

伊東4月13日から10月13日までの184日間、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに158の国と地域、7の国際機関が参加して開催されます。会場は、大阪市にある夢洲です。
 来場者が万博のテーマである“いのち”について考え、その概念をアップデートするきっかけとなるのが「シグネチャーパビリオン(いのちの輝きプロジェクト)」です。各界の最前線で活躍する日本のプロデューサー8人が工夫を凝らした展示を行う予定で、『りぶる』読者の皆さまにはぜひ訪れていただきたいと思います。
 パビリオンでは、「海外パビリオン」「国内パビリオン」「民間パビリオン」にも注目を。また万博会場を未来社会のショーケースに見立て、さまざまな先進技術やシステムを体感することができるのも魅力ですよ。

―見どころを教えてください。

伊東とにかく盛りだくさんです。いくつかご紹介すると、会場のシンボルとなっている世界最大級の木造建築物「大屋根リング」は必見です。これは「多様でありながら、ひとつ」という大阪・関西万博の理念を表しています。全周約2キロメートルのリングの屋上からは会場全体をさまざまな場所から見渡すことができます。さらにリングの外に目を向けると、空と海が溶け合う瀬戸内海の美しい風景が広がります。天気が良ければ、夕日も格別ですよ。
 万博ならではの醍醐味の一つが海外パビリオンです。参加する国・地域がそれぞれの文化や技術等を駆使して個性あふれる展示を行う予定です。
 例えば、モーツァルト、シューベルトなど、偉大な音楽家を数多く輩出したオーストリア共和国は「未来を作曲」がテーマ。パビリオン内でAIを活用した、未来社会の作曲体験をすることができます。
 またアメリカ合衆国はNASA(アメリカ航空宇宙局)協力のもと宇宙探査や、アメリカ旅行などを疑似体験できる「没入型展示」スペースを設置します。ハリウッドの最先端映像技術や特殊効果を用いた演出は見応え十分ですよ。

 イタリア共和国は、ナポリ国立考古学博物館が所蔵する2世紀の傑作大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」を日本初公開。世界的な文化遺産を鑑賞できる絶好の機会です。
 各国の駐日大使や万博担当者とお会いするたびに、並々ならぬ熱い思いで万博に取り組んでおられることを実感します。万博で初めて目にするものも多いのではないかと期待しています。

インタビューの続きはりぶる本誌でご覧ください

りぶる1月号

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