2026年6月11日(木)
於:党本部平河クラブ会見場

会見を行う小林政調会長
【冒頭発言】
今週2回、政調審議会を開催いたしました。まず、火曜日の政調審議会でございますが、案件9件、全て了承でございます。
・高等学校の定時制教育及び通信教育振興法の一部を改正する法律案【議員立法】
・国旗の損壊等の処罰に関する法律案【議員立法】
・性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する基本的な計画(案)
・「首都直下地震緊急対策推進基本計画」の変更(案)
・外国人政策本部提言(案)
・国際協力調査会提言(案)
・外交力強化決議(案)
・日本成長戦略本部提言【報告】
・「日・メルコスール戦略的パートナーシップ枠組み」に関する決議【報告】
そして今朝も政調審議会を開きまして、2件ございました。
・豪雪地帯対策に関する関係合同会議提言(案)
・防災庁創設年における防災体制の抜本的強化に向けた提言(案)
この2件も了承でございます。以上が本日の政審の報告であります。
続きまして、皇室典範の改正に関する件でございますが、昨日開催されました全体会議におきまして、いわゆる立法府の総意が取りまとめられまして、衆参正副議長から高市総理に手交がなされました。各党・各会派の様々な意見がある中で、ご調整にお骨折りいただきました4人の衆参正副議長には、敬意を表したいと考えております。今後のプロセスにつきましては、政府におきまして「立法府の総意」を踏まえて法案が作成されると承知をしておりますが、この国会での成立を期して、自民党としては臨んでいきたいと考えております。
また本日、安定的な皇位継承の確保に関する懇談会の勉強会を開催いたしまして、今回の取りまとめ、そしてこれまでの経緯を含めまして、各議員と認識を共有する予定としております。
そして、週末土曜日には11回目となる「移動政調会」を山形県で開催する予定となっております。
最後になりますが、先般、河野洋平元衆議院議長のご逝去の報に接し、心より哀悼の誠を捧げます。自民党が初めて下野した当時、16代目の総裁として自民党を率いて、政界再編の波にさらされる苦しい時期に党を支えていただいたこと、改めて感謝を申し上げます。長きにわたる国政へのご尽力に敬意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。私からは冒頭、以上であります。
質疑応答
- 朝日新聞です。
最後に仰っていた河野洋平さんのご逝去に関しまして、お尋ねします。河野さんは最後まで中国訪問への強い想いを抱いていらっしゃいましたが、日中外交への河野さんの貢献をどうお考えになるか、また自民党として日中外交の展望をお聞かせください。
- 河野洋平先生におかれましては、日中関係は日本の国益を確保している関係からは、中国との関係というのは極めて重要なものだと受け止めています。その中で、河野先生ご自身の人脈を活かした形で、日中外交に関与されていたことに敬意を表したいと思います。その上で、今後の日中外交の在り方につきましては、東アジアや国際情勢の先行きが非常に不透明になっている中で、わが国としては、日中関係がある意味難しい局面に入っていると受け止めています。どういう状況であっても、中国とは対話のチャネルというものを重層的に持っておく必要があると思っています。政府間、あるいは政治家同士の間におきましても、このチャネルが非常に狭まっている状況であると考えておりますので、政府の外交努力というものも期待をしたいと思います。自民党としても、私たちは常に対話の窓はオープンにしておりますが、機会が許せば、こうした中国との対話のチャネルというものをしっかり切り開いていけるように努力をしていきたいと考えています。
- 読売新聞です。
副首都法案について伺います。党内審議で、附則に書かれた大都市法改正の部分について反発の声が上がっていて、大阪選出の議員の方以外にも広く問題点を指摘する声があります。3回議論を行っていて賛成する議員が出てきていない状況なのですが、維新に修正協議を持ちかけるお考えはありますでしょうか。また、今国会の成立に向けて、どのような道筋を考えていらっしゃるか、お聞かせください。
- まず副首都法案の議論の状況というのは、仰った通りの状況になっています。ただ、自民党は副首都法案に限らず、侃々諤々と議論をした上で最後は結論を得る、そういう政党でありますので、この副首都法案につきましては党内で引き続き議論を続けていくべきだと考えています。そのため、今の時点で維新の皆さんと修正協議ということではなくて、まずは自民党の中で率直な意見交換というものを重ねて、どうすれば自民党の中での合意を得られることができるのか、そこに向けてまだまだ努力をしていく必要があると考えています。
- 東京新聞です。
先ほどの日中関係ですが、小林さんのお話とすれば「常に対話はオープン」ということですが、安倍政権の時に模索していた習主席とのトップ会談みたいな話は今のところ全く流れてきません。官邸側を聞いていても、やはりトップ同士が話し合うといったようなところまで全く持っていけないような状況だとも聞きます。この状況をどう見ているかということ。
それから、皇族に関して。今日の読売新聞も書いていますが、確保に関する曖昧さをやはり残していると。女性の身分保持についても、女性の皇族が結婚した相手やお子様がどうなるかというところにまで踏み込んでいないこと。それから旧宮家の皇籍復帰ですが、やはり門地主義に違反するのではないか。最大で5世代離れた皇位継承というのはこれまであったが、20世代以上も隔たりのある血統の一般国民を皇族とするのは前例がないのではないかと、元宮内庁の鹿内さんなどが読売新聞の記事でも答えております。こうした門地主義に違反するのではないかといったような指摘についてどうお考えか。
それから、ここがメインなのですが、昨日、高市さんが誹謗中傷動画と早苗トークンに関連して、昨年12月17日、木下秘書と早苗トークンの松井健さんらがZoomミーティングでお会いしたということに関して、これは「会っていないと週刊現代に答えた回答は間違っている」と回答していたのですが、それを翻しました。ということは、結局12月17日、木下秘書と松井さんらNoBorderの関係者の方たちとのミーティングに参加したと、実質、Zoom上の対面を認めた形になりました。この問題は単に誹謗中傷の指示をしたかどうかということだけでなく、早苗トークンという、未登録でありかつ仮想通貨とされるようなトークンに関して、最側近と言われる木下秘書が密接に絡んでいたのではないかと言われている話の一部を認めた形になります。金融庁でも登録を含めた金商法の規制の強化ということを今回の問題を受けて話し合っているようですが、この状況をどう思うかということ。
そして最後ですが、記者会見の高市さんの少なさ。小林さんはやはり政調会長になってこうやって週1回、積極的にオープンに会見されるような姿勢を示されていて、私はそれは素晴らしいことだと思うのですが、一方で総理に関する疑惑がこれだけ続いている中で3ヶ月半会見が行われていない。かつ官邸前でのぶら下がりも非常に短時間であっという間に打ち切ってしまうと。この状況をやはり改善すべきではないかという指摘がメディア側からも市民の有権者の中からも声が出ていますが、これをどうお感じになるか、お願いします。
-
4つか5つか6つか、よく分からないですが、漏れがありましたら後ほどご指摘いただければと思います。
まず、日中外交についてお尋ねがあったと思っています。トップ同士がまだ会談できていないという現状につきましては、これはやはり日中、切っても切れない間柄にあり、お互いの国益のために、トップ同士がやはりできる限りコミュニケーションを円滑に行っていくということは、一般論として極めて重要だと考えております。繰り返しになりますが、私だけではなくて高市総理自身が、日本政府としては中国との関係で対話の窓は常に開かれているというふうにも仰っておられますので、中国にはそのことを踏まえた上で、日中間の対話というものに前向きに考えていただくことを期待しております。また、難しい状況であるかもしれませんが、国際情勢というのは時間と共に移り変わっていく、非常に在り方が変わっていきますので、そうした対話の機会というものをしっかりと見逃すことなく、お互いがしっかり建設的な関係を構築できるように、トップ同士の会談ができるだけ早いタイミングで実現すればそれに越したことはないと思います。トップだけではなくて、自民党あるいは政府高官、こうしたところで様々なチャネルというものをしっかり作っていくことが重要だと考えています。
皇室典範についても、いくつかいただきましたが、まず中身につきましては、様々な評価というものはあろうかと思いますが、私としては、各党・各会派の全ての見解が一致することというのは非常に難しい話であると受け止めています。そうした状況の中において、今回、森議長はじめ衆参正副の4議長の言葉を借りれば、妥協点を探す、この探すという非常に難しい作業を最後まで粘り強く丁寧に行っていただいたということに、敬意を表したいと考えています。文字通り、あそこに書かれたことが全てであります。全てだというふうに受け止めておりますが、自由民主党としては、これまで再三、全体会議等の場で申し上げてきた考え方については、一切の揺らぎはございません。また、いくつかご質問ございましたが、基本的に今回この取りまとめに書かれていることの多くは、我が国の歴史と伝統を踏まえた形で丁寧に記載がなされているというふうに理解をしておりますので、これを受けた政府の法案というものをしっかりと見ていきたいと考えています。
そして、高市総理に関する事項について、何点かご指摘いただきましたが、まず事実関係かどうか分かりませんが、早苗トークンのこうしたことにつきまして、これまでの一連の動きというものを整理してご説明いただきましたが、私自身当事者ではございませんので、事実関係というものを正確に把握する立場にはありませんので、この点については答えを控えたいと思います。ただ、先ほど早苗トークンについて「金融庁が動いている、動いていない」というお話もされていましたが、一般論として、法令に則って政府には適正に対応いただければ良いというふうに受け止めています。
そして最後に、高市総理の記者会見の回数等につきましてご質問ありましたが、私自身は、総理は一国のリーダーであります。今、中東情勢をはじめ非常に国内外の課題が山積している中で、国会対応も含めて、総理として誠実に誠意を持って対応されているというふうに受け止めています。記者会見の場だけが、国のリーダーとしての見解・意見を表明する場ではないと思っておりまして、やはり開かれた国会の場において、野党の方からの様々な具体的な質問も含めまして、総理大臣という立場で私は真摯に対応をされているというふうに受け止めております。それを仮に「そうした機会がまだ足りない」というのであれば、引き続き野党の皆さんからの、これからまた質疑等々あると思いますので、そうした場も含めて、政治家として総理にしっかりとご対応いただければと思っています。私としてはそういう受け止めをしております。
- 東京新聞です。
では、こういう聞き方にしたいのですが、ではトークンみたいなお話を、他の立花孝志氏や玉木雄一郎さんなんかに関しても、トークンについて松井さんから働きかけがあったことがあるというのがあるのですが、小林さん自身がそういったミームトークンみたいなお話のような働きかけを関係者等から頂いたことがあるかということ。
それからやっぱり選挙の時。小林さん自身、総裁選を戦っていらっしゃいました。その時、また衆院選でも戦っていらっしゃいましたが、その時にやはり他陣営や他候補に対する誹謗中傷、これをご自身もしくはご自身の秘書の方々が、こういったSNSを得意とするような方たちと共に指示をしたり、そういった動画を発信したりというようなことを小林さん自身の議員としての経験上、そういうことがあるかないかというのを他の方にも聞いているが、それをお答えいただけますか。
- そもそもトークンの働きかけにつきましては、ありません。 そして、選挙につきまして、当然選挙は自分の訴えを中心にやります。自分の考え方を訴えますが、時として野党の方との政策の違いなどについて、当然触れることはございますが、いわゆる人格攻撃のような誹謗中傷というものを私自身はしたことはない。そういう信念ではないので、そういうことはした覚えはございません。事務所関係者もそうだというふうに信じております。