記者会見両院議員総会国会

鈴木幹事長ぶら下がり会見

2025年10月14日(火)17:10~17:23
於:党本部4階エレベーターホール

ぶら下がりを行う鈴木幹事長

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質疑応答

Question
TV東京です。両院議員懇談会ではどういった内容を総裁・幹事長からご説明されたのか、出席議員からどういった意見があったのか教えてください。
Answer
まず、今回の両院議員総会・懇談会でありますけれども、先般、公明党から連立政権を離脱するということを伝えられ、こういうことになった経緯、そしてその間のやり取り等についてご説明を議員の方々にさせていただくということを主な目的に開催いたしました。冒頭、高市総裁から今回、公明党が連立離脱されるに至ったことについて細かくご説明がございました。その説明を受けて、議員の方々は概ね、連立離脱のことについて、またそれに至った経緯について理解をしてくれたと、そういうふうに思っております。色々な意見が出ましたが、ほとんどがそうした、この執行部、総裁の対応についてはポジティブな意見でございました。
中でも一番多かったのはやはり、26年続いてきたわけでありますので、公明党との関係について心配されることがありました。それはやはり中央では政権離脱ということではあるけれども、地方において、また地方議会においては自民党と公明党が連携しながら、やっているところが多いわけでありますし、従って地方選挙においても協力関係をずっと続けてきたと、そういう中で今回の政権離脱がそうしたものにどういう影響を与えるのか不安だというようなご発言が多々ございました。それについては公明党の方からも10日の協議において中央では政権を離脱するけれども、地方における関係というのは、これは長年においての関係で、信頼関係も深いものがあるから、公明党の方からこの際、地方における自民党との関係を見直せということは一切言いませんと、こういうことでありました。事実、岩手県におきましてもわが党の地方組織、そして公明党の地方組織も、ともに今までの関係は大切だという共通認識をもっております。私も、岩手県の公明党の支持母体のトップの方にメールいたしましたけれども、これまでの感謝を伝え、これからも協力関係を維持していきたいと、先方からも全く同様の感謝の言葉と、また連携を維持していきたいという、そういうことがありましたから、どこもきっと同じだと思います。従いまして、国会においてはそういうことですが、地方においてはこれからも連携していきましょうと、それが今日出た発言の中で、大変多くの議員が心配していた点で、これも明確にお話をいたしましたので、ご理解はいただけたと思います。
それからもう一つ、国政選挙について、自民党が積極的に公明党が得ている選挙区において候補者をどんどん立てていくという、そういうような報道が一部なされたと、そういうことは厳に慎んでほしいという発言もございましたが、私の方からはそんなことは一切言っていませんと、むしろ斉藤代表の方から、最近決まった北海道4区については斉藤さんの方から、「これは連立に基づいた比例区と選挙区との調整であるから、連立が無くなれば、これは白紙に、自民党もどうぞ候補者を立ててください」というお話が先方からもあったということで。それから連立に基づかいない選挙協力については先ほど申し上げました地方の積み重ねの中で信頼される方に推薦することはやぶさかではないという趣旨の話も当日ございましたので、そのことも紹介もしながら、この点についての議員の方々の一つの不安といいますか、そういうことも払拭できたのではないかと思います。
いずれにしても締めくくりに申し上げましたけれども、少数政権でありますから、首尾よく首班を受けたとしても、これは予算も法律も通すにあたっては他の会派の協力を得なければにっちもさっちもいかないわけで、そうした協力を得る際にはやはり基本政策が一致している政党、なかんずく公明党は、つい3、4日前までは連立を組んでいたわけですから、現に今の令和7年度予算は一緒に提出している、その中にはたくさんの政策があるわけですから、これは公明党が一番親和性が高いわけで、これはこれからも大切にしていかなければ国会運営も中々厳しいと、そういう認識はしっかり持っていますということを申し上げました。
締めくくりといたしましては何といっても首班指名を得なければならないということで、今、執行部におきましても先ほど申し上げました基本政策が一致する政党と協力を頂けるような対応を今、お願いしているところでございます。ただ、執行部も一生懸命やりますけれども、議員の方々も今まで委員会で一緒だったとか、国対で一緒だったとか、色々なこの間の関係が思いつく方もたくさんおられますから、それぞれの立場で自民党に対する協力もお願いをしたいということで最後はみんなで首班獲得に向けて頑張ろうという雰囲気で終了したところでございます。
Question
テレビ東京です。一点確認ですが、締めくくりの挨拶というのは、幹事長が今お話しされたことを紹介していただいたということでよろしいでしょうか。
Answer
はい。
Question
アークタイムズです。首班指名について今日の懇談会では5、6人の議員から総・総分離、つまり石破首相の辞任を遅らせて、内閣総辞職を遅らせ、同時に首班指名も遅らせ、要は国会でそれを行わないという意見も聞いているのですけれども、それについて執行部から答えはなかったと聞いているのですが、それをどう受け止めているかということ。そして今の段階でどの程度高市氏が首班を得られるような見通しが立っているのかお聞かせください。
Answer
5、6人の方からそういう話でありますが、私の記憶では2人でした。それも非常に遠慮気味に仰っていました。この首班指名を堂々と、首班指名を受けるというのは基本中の基本で、しかし、にっちもさっちもいかなくなったら、そういうこともありますねと、特にある長老の方はそういうことを私は言いたかったのだと、SNSの中でも誤解されているというようなことも仰っていました。いずれにしてもそういう発言があったのは確かでありますが、我々としては原則としては堂々と首班指名をやるということでやっていきたいと思っておりまして、そのことについては今、執行部として考えてございません。
Question
アークタイムズです。私は昨日、斉藤鉄夫代表にインタビューしたのですが、たとえ今、自民党がこの前の金曜日に出た企業団体献金の制限、それを全部呑むと言ってきたとしても、連立を復活することはできないと、今の高市氏の今回の首相指名選挙においては連立は出来ないとはっきり言っておられて、次の次であるということを言っておられますが、それに対してどうお答えになりますか。
Answer
斉藤代表が仰っていることに私がコメントすることはありません。
Question
アークタイムズです。残念であるとかそういう思いはありませんか。
Answer
公明党の企業団体献金のご提案、そしてこの場で返答してほしいというご提案については、正直自民党の、まさに財政面からのこれから先の成り立ちというものを全く否定するものでありますから、これは全くそれを丸呑みするということも出来ないわけであります。そういう中で出されたことでありますから、これは残念ながら賛成するわけにはいかないということで、それではと連立の離脱を表明されたということであります。
Question
朝日新聞です。両院懇談会の中で公明党の連立離脱について執行部に対して、責任を問うような意見があったのか、なかったのか教えていただけますでしょうか。
Answer
明確に反対だと、執行部けしからんと、責任をとれと、そういう発言はありませんでした。
最後になりますが、先ほど申し上げました通り、私共として本当に残念な気持ちでおります。こういう結果になりましたけれども、これをもって公明党との関係を一切断ち切ろうという思いはございません。そして断ち切ることも今の政治状況において出来ません。そういう意味で私共は長年、助けていただいたことも沢山ございますので、公明党には感謝をしている、そういう思いでこういう結果に至ったということ、これは今日の懇談会も通じて、わが党所属の国会議員みんな共有することが出来たと、そういうふうに思っております。