2025年9月2日(火)16:40~16:52
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長
【冒頭発言】
先ほど、両院議員総会におきまして、参議院選挙の総括の報告が終わったところでありますが、最後に私からの発言をお許しいただき、申し上げました。
私は7月28日の両院議員懇談会におきまして、報告書がまとまった段階において幹事長としての自らの責任について明らかにしたいとの発言をいたしました。先の参院議員選挙では、選挙区・比例区の79名の候補者の当選に向け、党所属の衆参国会議員の先生方、全国の地方議員の皆様、党員・党友、友好団体の皆様、そして自民党を支持してくださる全ての皆様に全力で戦い抜いていただきましたが、目標とした結果を残すことができませんでした。
選挙の責任者は、幹事長である私であります。本日のこの両院議員総会への報告をもって、選挙結果の責任を取るべく、幹事長の職を退任させていただきたいと思います。また、私の進退につきましては、任命権者である石破総裁にお預け致します。
最後に、皆様のご期待にお応えできなかったことに謹んでお詫びを申し上げますとともに、今日までお支えいただきましたことに、改めて心から感謝を申し上げますと発言をいたしました。以上が今日の私の両院議員総会における発言でございます。
質疑応答
- テレビ東京です。今、幹事長の発言の中で、「幹事長の職を退任させていただきたいと思う。進退については石破総理にお預けする」というご説明がありましたが、これは石破総理に進退を預けたという形なのか、それとも辞表を提出されたという認識をしていいのでしょうか。
- 任命権者の権限を越えてはいけないと思いますので、私の思いをお伝えさせていただいて、任命権者である石破総裁に進退をお預けしたということであります。
- テレビ東京です。石破総理が幹事長の職を続けてほしいというふうに、慰留された場合、どのような対応をとるのか教えてください。
- そういう憶測でのご質問にお答えすること、特に人事においてはあってはならないと私は思いますので。
- テレビ東京です。両院議員総会で参議院選挙の総括の報告書を示されましたが、総会でどのような意見が出たのか、またそれに対する執行部の受け止めをお聞かせください。
- まず、全般的なことから申し上げます。本日の両院議員総会での「参議院選挙 総括委員会」の報告に対しましては、まず出席者が233名、発言いただいた議員が35名おられました。
主な意見としては、政策全般にかかわる意見、党改革・政治改革の推進を求める意見・臨時総裁選の実施要求に関する意見。なお、臨時総裁選の実施要求に関する意見につきましては、本日の両院議員総会の議題ではありませんが、会議の中で、逢沢総裁選挙管理委員長より、今後の運びついてご説明がありました。以上が主な内容だったと思います。
- 時事通信です。幹事長の進退についてお伺いします。幹事長が総理に対してご自分の思いをお伝えになったタイミングはいつだったのでしょうか。
- 正式にお伝えしたのは先ほどです。
- 時事通信です。総会では党がまとまることが大事だというようなご発言もありました。今、総裁選の前倒しが求められる状況にあって、そういう状況は党が一つになる状況ではないと思いますが、今、どんなことが党に求められていると思うか、幹事長のお考えをお聞かせください。
- やはり、選挙に負けましたので、今日の総括の中でも、ご意見がありましたけれども、どう国民政党として自民党が皆さんの信頼を取り戻していくのかということに尽きるのだろうと思います。そのことが最も大事なことだと思っています。
- NHKです。先ほど、総理に対して口頭で辞意を願い出たということですけれども、この後改めて何かしら紙で正式にお持ちするというプロセスをとるのでしょうか。
- 今、紙も出来上がりましたので、まもなくお届けしたいと思います。
- NHKです。その紙は辞任願いなのか、進退伺いなのか、どういった形式で書かれているのでしょうか。
- 進退伺いだと思います。
- NHKです。報告書がまとまりました。報告書の中では厳しい指摘もしておりますし、また今後に向けての色々なことも盛り込まれていると思います。改めて幹事長自身は辞められる意向だということですが、今後の自民党のために何をしていくことが必要だとお考えになるかお聞かせください。
- いち党員として、国会に議席をおく者として、党の信頼回復と党の発展に微力を尽くしたいと思います。
- 読売新聞です。先ほど総理に退任させてほしいというのを正式にお伝えになったということですけれども、その際、総理からどういう言葉があったのでしょうか。
- 色々と総理は最後の挨拶の中でお話してくださっていましたけれども、私に対してはあり余るお言葉を頂いたと思います。
- 日本テレビです。先ほどの質疑の中では進退伺いを出すという形になるということでしたけれども、事務的な話ですが、幹事長としての職務というのは、総理が結論を出される前までは幹事長が引き続き、お務めなるという理解でよろしいのでしょうか。
- それは次の人が決まるまでは前任者がというのが党のルールでございますから、それはしっかり守りたいと思います。
- 朝日新聞です。総理に対しての進退伺いということですけれども、仮に役員任期満了での交代になった場合でも、選挙の敗北の責任を幹事長として果たしたと言えるとお考えでしょうか。
- 今おっしゃってることは私がその任期満了まで務めた場合という話ですか。
- 朝日新聞です。仮に総理に進退を預けた後という話です。
- 私は自ら退任の意思をお示ししているわけですから。ただ、人事権者の域を超えることはできませんので、そこに伺い立てているわけです。そのことに尽きると思います。
- 時事通信です。今回、幹事長は辞任の意思を表明されましたけれども、他の党役員の方に関してはどのようなものか、どのようにお考えでしょうか。
- 今我が国が置かれている状況を考えますと、政治に空白があってはいけませんので、特に政調の関係、総務会の関係、広報の関係というのは、引き続き、務めていただくことが大事ではないかと私は思います。ただ、9月までが現在の役員の任期であることもその通りでございますので、そこは任命権者のご判断があるのだろうと思います。