お知らせ「自由民主」先出し両院議員総会参議院選挙

解党的出直しで再生誓う
参院選結果の総括文書を報告

両院議員総会に報告された総括文書は12ページにわたり敗因の分析等が記述された

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与党で過半数に届かなかった参院選を総括する報告文書が9月2日に行われた参院選総括委員会(委員長・森山裕幹事長)で取りまとめられ、同日行われた両院議員総会(総会長・有村治子参院議員)で報告されました。総括文書では敗因を分析した上で「党再生への誓い」として、解党的出直しに取り組み、真の国民政党として生まれ変わる決意を記しました。

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第27回参議院議員通常選挙総括委員会 報告書

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真の国民政党へ生まれ変わる

「国民政党としての再生に向けて」と題された総括文書では、参院選の結果分析と課題の抽出が記述されました。主な敗因として「内閣支持率の低迷」「縮んだ自民党支持層を固めきれなかった」「無党派層への訴求力不足」「若年層・現役世代と一部保守層の流出」を挙げました。
政策面では経済や暮らしの厳しい現状に十分に寄り添えず、物価高対策も「国民に刺さらず、争点設定も不発」とした上で、政治資金問題を巡る信頼の喪失や、少数与党での政権運営により、党の独自性を示せなかったこと等も挙げました。また、「党の発信力が弱く、デジタル対応においても遅れを取った」とし、SNSでも支持を広げられたかった点も指摘しました。
再生に向けた改善策としては「透明・オープンで、国民の声を徹底して聞く、時代に適した党へ」と題し、党本部と地方組織や党員、友好団体が一体となった改善策を進めることを具体的に挙げました。
総括文書では「わが党には全国津々浦々に、地域に根差した強固な組織と先人が築き上げてきた保守政治の伝統がある」として、保守の思想を体現する党として国民に存在意義を示す決意を示し、「わが党は党を一から作り直す覚悟で解党的出直しに取り組む」と、真の国民政党として生まれ変わる決意を示しました。

石破総裁「責任から逃れることはできない」

参院選総括委員長として総括文書の内容を報告する森山裕幹事長

石破茂総裁は総会の冒頭、参院選の結果について「総裁である私の責任であり、そのことから逃れることはできない。去年の総裁選挙で多くの同志や国民から『石破であれば変えてくれる』という期待をいただいたが、期待を裏切り、期待外れにより多くの同志を失うことになった」と陳謝しました。その上で、「政策課題の解決に党として道筋を示すことが責任だ。責任から逃れず、しかるべき時にきちんとした決断をすることが私が果たすべき責務だ」との認識を示しました。
森山幹事長は「執行部に身を置く者として責任を痛感している。重要なことは反省を単なる言葉に終わらせず、挙党態勢を確立して国家運営の全体像や将来像を国民に力強く示すことだ」と呼び掛けました。自らの進退については、総会の最後に「幹事長の職を退く。任命権者である総裁に進退を預ける」と述べました。

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