2025年3月3日(月) 17:42~17:55
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長
【冒頭発言】
本日の役員会の概要を報告いたします。
石破総裁からは、衆議院における予算審議もいよいよ大詰めを迎える。教育無償化、給食費無償化、社会保障改革等、幹事長、政調会長をはじめ、現場でこれ以上ないほどに努力をしていただいていることに心から厚く御礼申し上げる。
高額療養費制度については、患者団体の方々からのお声を受けて、改めて修正を行った。政府としても与党のご努力を活かすべく更に力を尽くして参りたい。
岩手県大船渡市の林野火災については、政府としても出来る限りの力を尽くし、自衛隊、消防の方々にもこれ以上ないくらいの努力をしていただいている。十分な対応を心掛けて参りたい。
ウクライナ情勢については、G7の結束が乱れることのないように日本として最大限努力をして参りたい。4日には、アメリカ合衆国の対カナダ・メキシコへの関税が発効する見込みである。日本が世界にどうやって貢献できるかということを中心に努力して参りたい。
私(森山幹事長)からは、3党合意について、先週火曜日、自民・公明・維新の3党で党首会談が行われ、教育無償化の在り方や社会保障改革などについて、3党間で合意が出来た。
小野寺政調会長はじめ、これまで協議にあたっていただいた関係者の皆様のご尽力に改めて感謝申し上げる。
本日は、これらを踏まえた令和7年度予算の修正案について、予算委員会で審議が行われた。
予算の着実な成立は、与党としての最大の責務である。今週は大きなヤマ場となるが、最後の最後まで気を緩めずに臨みたいと思うので、よろしくお願いする。
いよいよ党大会まで1週間となりました。参議院選挙の必勝に向けて、全国の党員・党友の結束を高める大会にしたいと考えております。役員各位のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
坂本国対委員長と石井参議院国対委員長からは、当初予算の審議状況に関連し、今週の委員会の日程や本会議の予定等について、ご報告がありました。
山本参議院副会長と松山参議院幹事長からは、参議院側も、予算の早期成立に向けて万全を尽くすとの決意と、週末の党大会を参議院選挙に向けた弾みとなるものとしたいとのご発言がありました。
木原選対委員長からは、参議院選挙に向けて、公明党との選挙協力を推進していく旨のご発言とともに、わが党の比例代表候補者の追加を検討しているとのご報告がありました。
小野寺政調会長からは、今週の政審の予定などについて、ご報告がありました。
鈴木総務会長からは、総務会は、明日11時より開催するとのご報告がありました。
役員会の概要は以上です。
質疑応答
- NHKです。日本維新の会との協議について伺います。維新は当初、税制改正関連法案に反対の構えでしたけれども、先ほど開かれた役員会で予算案、税制改正関連法案とも賛成の方針を固めました。受け止めをお聞きします。またこの後、3党の幹事長会談を行うのかなど、対応を教えてください。
- 日本維新の会とは、先週2月25日、「令和7年度予算及び令和7年度税制改正法について、所要の修正を行った上で、年度内の早期に成立させる」という3党合意を行ったわけであります。予算案、税法の与党修正案への賛否につきましては、現在、日本維新の会の両院議員総会で協議をしておられると承知しております。合意事項の実現について、引き続き、責任と誠意をもって取り組んで参りたいと考えております。
- 時事通信です。立憲民主党と国民民主党が連携してガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出する方針です。既に与党としても廃止する方向性は確認していますが、受け止めをお聞かせください。また、維新代表の吉村知事は自公と立民、国民、維新の5党による協議体設置を提案しています。自民としてどのように臨むのか、お聞かせください。
- 今、ご承知の通り、我々は既に、いわゆる「ガソリンの暫定税率」は廃止するという方針を示しています。暫定税率の廃止にあたっては、地方財政に大きな影響が有ること、安定的な財源を確保する必要があること、ガソリンスタンド等の現場で混乱が生じないようにしなければならないことなどを丁寧に踏まえながら、引き続き、各党との協議を進めて参りたいと考えております。
- 日経新聞です。年金改革についてお伺いします。政府は厚生年金を減らして将来の基礎年金を増やす関連法案の提出を目指していますが、自民党で意見集約が滞っています。幹事長は夏の参院選前に法案を提出し、成立させるべきだとお考えでしょうか。また短期的な手取り収入の増加を重視する傾向が強まり、長期的にメリットが大きい年金制度への理解が進みにくくなっているようにもみえます。このあたりの幹事長のお考えをお聞かせください。
- 全ての世代が安心でき、能力に応じて支える持続可能な全世代型社会保障を構築するということが、我々の基本的な考え方であります。年金改革につきましては、政府・与党の間で引き続き、しっかりと調整して参りたいと考えております。
- 読売新聞です。高額療養費制度についてお尋ねします。先週、石破首相は今年8月の自己負担引き上げは実施した上で、来年以降については再検討する方針を示しました。幹事長はこの首相方針をどう評価されているのか。また、立憲民主党は今年分からの引き上げの凍結を訴えていますが、凍結の是非についても幹事長のお考えをお聞かせください。
- 高額療養費制度につきましては、先週28日の衆議院予算委員会で石破総理がお示しになった方針へのご理解がいただけるよう、協議して参りたいと考えております。
- 時事通信です。参院選についてお伺いします。週末に公明党の斉藤代表が参院選について「事実上の政権選択選挙だ」と言及しました。自民党としての受け止めをお聞かせください。
- 参院選においては、与党で改選過半数を死守するということが最大の目標であります。参院選必勝に向けて、公明党の皆さんとの連携を密にして、しっかりと臨んで参りたいというふうに考えております。
- 西日本新聞です。9日の自民党大会についてお伺いします。党大会では、最高顧問の役職を党則に明記する改正案が諮られます。最高顧問には、昨年9月に麻生太郎元首相が約30年ぶりに就任されていますが、あえて明文化する狙いや必要性について、幹事長の見解をお伺いします。
- 昨年9月、麻生太郎最高顧問が石破総裁より指名されましたので、それに合わせて党則を改正するものであります。
- 西日本新聞です。最高顧問を党則に明記することをご発案されたのは幹事長なのでしょうか。
- 党則にありませんので、やはり党則に基づいて指名をされるということが敬意として大事なことだと思います。
- 西日本新聞です。麻生先生の豊富な政治経験ですとか、首相の経験というのは余人をもって代えがたいとは思います。ただ一方で経験豊富なベテランの政治家が様々な面で影響を及ぼすことには長老政治という批判が過去にもあったかと思いますが、そのことについて幹事長の見解を教えてください。
- 麻生最高顧問はそのあたりは、よくわきまえておられまして、色々な政治行動を見ていても、長老支配と言われるような政治行動はなさっていないと私は理解しています。むしろ我々の方から相談に伺うことはあります。