記者会見国会外交党改革予算選挙

役員会・役員連絡会後 森山幹事長記者会見

2025年1月7日(火) 11:30~11:50
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会・役員連絡会の概要を報告いたします。
皆様、あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。今年も何卒宜しくお願い致します。
本日の役員会・役員連絡会の概要について報告させていただきます。
石破総裁からは、明けましておめでとうございます。
通常国会は24日開会を予定している。令和7年度予算案に何としても多くの賛成をいただき、国民の皆様のために早急に成立を目指していきたいと思っている。
少数与党というものを昨年の臨時国会で経験した。どれだけ多くの党の方々に賛成をしていただくか、そのためにも国民に政府の言う事、自民党の言う事はもっともだというふうに思っていただかないと、賛成を得ることは出来ない。そのために皆様方のお力を賜りたい。
12年に1回、都議選と参議院選が同時に行われる年である。12年前、安倍総裁の下で幹事長として関わらせていただいた。公認候補全員当選という素晴らしい結果を収めることが出来た。
都議選、そして参議院、党一丸となって都議選は東京都連と共に、そして参議院選挙は全国の都道府県連共々に戦って勝利を得たいというふうに考えている。皆様のお力を本年も賜りますように、心からお願いさせていいただく。
私(森山幹事長)からは、謹んで新年のお慶びを申し上げます。我々は、石破政権の下で、総選挙で示された民意に真摯に向き合い、比較第一党として、謙虚な姿勢で内外の課題解決に取り組んで参りました。
本年、わが党は立党70年を迎えます。経済や安全保障、人口減少など、大きな時代の転換期にある中で、地域に根差した唯一の国民政党として、その責任をしっかり果たして参りたいと考えています。
夏には、都議会議員選挙、そして参議院選挙が行われます。世界各国で政治情勢が不安定となっている今、わが国は安定した政治を確立して、何としても 国民を守り抜いていかなければなりません。
党の総力を結集し、参議院選挙はじめ各級選挙で確実に勝利を重ね、安定した政治基盤の下で、内外の課題解決にしっかり取り組んでいきたいと思います。衆議院は常在戦場であることも、心しておかなければなりません。
本年も引き続き、役員各位のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
還付金不記載の件について申し上げました。派閥の政治資金パーティーに関し、派閥から国会 議員への還付金が不記載だった問題について、昨年12月27日に、党の政治的けじめとして、党から社会福祉法人「中央共同募金会」に8億円を寄付いたしました。
本件については、法律的な問題が既に終わっていることに加え、政治的にもきちんとけじめをつけるべく、対応させていただいたところです。
日中与党交流について、来週13日(月)から中国を訪問し、日中与党交流協議会に出席する予定ですので、ご承知おきをいただきたいと思います。
坂本国対委員長、石井参議院国対委員長からは、通常国会に向けて、現在の国会の状況を踏まえた意気込みのご発言がございました。
武見参議院会長、岡田参議院幹事長代行からは、足立先生に対する哀悼のご発言があり、さらに、間近に迫る参議院選挙に向け、準備を加速するとの決意が示されました。
木原選対委員長からは、本年の選挙予定と、各級選挙の勝利に向け、必勝体制を構築していく旨のご発言がございました。
小野寺政調会長からは、法案審査について、今月中旬から各部会で動き出すとのご報告がございました。
鈴木総務会長からは、総務会は、本日は開催しないとのご発言がありました。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。冒頭、ご紹介いただいた日中与党交流協議会なのですけれども、現段階でのスケジュールですとか、あるいはどういった会議にしたいとお考えか、幹事長の思いをお聞かせください。
Answer
日中与党交流協議会につきましては、13日から15日まで2泊3日の予定で、中国に伺いたいと思っております。第9回目になるかと思いますけれども、久しぶりの交流協議会でございますので、久しぶりに行われるということの意味もよく理解をしながら対応していきたいと思っています。
Question
NHKです。その中でどういったことを議題にしたいですかとか、現時点で何かお考えはありますか。
Answer
一つは、やはり、北朝鮮が昨日の新しいミサイルではないかと推測される実験が行われて成功したという報道がありますけれども、やはり北朝鮮の問題について、中国側としっかり協議をし、対応していくということは大事な課題ではないかなというふうに思っております。今、世界の経済が非常に、いろんな見方がありますけども、かなり厳しい面もありますので、そのことについても協議ができればと思っています。
Question
NHKです。今年の夏の参議院選挙について、どういった選挙と位置付けるのか、また公明党の斉藤代表は勝敗ラインについては過半数と述べておられますが、自民党としての考えをお聞かせください。
Answer
まず、勝敗ラインは過半数を死守するということだと思います。もう一つは、世界の政治の動きが非常に不安定だなというふうに思います。そのことをしっかりと国民の皆さんに訴えて、政治の安定こそが最も大事なことであるというご理解をいただく選挙にしなければいけないというふうに思います。それと、日本の経済は長年、デフレ経済が続いてまいりましたけれども、脱却ができる非常に大事な時期に来ておりますので、そういうこともしっかり訴えて選挙を戦うということではないかと思います。
Question
NHKです。確認ですが、今、仰った過半数なのですけれども、改選125議席の過半数63議席という意味なのか、参議院全体で過半数という意味なのか、どちらなのでしょうか。
Answer
それは参議院全体もそうでありますし、改選の議席数も、どちらも過半数を果たすということが大事だと思っています。
Question
日経新聞です。昨年末に岩屋外相が中国を訪れるなど、政府間の交流が活発になる中で、政党間の交流というのは日中関係の安定に向けてどのような役割を担うとお考えでしょうか。また、中国は台湾海峡や南シナ海、東シナ海といったところで軍事活動を活発にしています。こうした中国の行動は対話によって変えられるというふうにお考えでしょうか。
Answer
来週の13日から15日まで日中与党交流協議会に出席をするわけでございますが、現在、どういう議論をするかというのは最終的な調整を進めているところでございますので、そのことについては、今、申し上げることは控えさせていただきたいと思っております。日中間の様々な問題について、政府間、政党間、さらには議員間という重層的な関係の中で、しっかりと対話を重ねていくことは非常に大事なことだと考えております。
Question
共同通信です。いわゆる103万の壁引き上げの協議について伺います。通常国会では令和7年度予算の成立に野党の賛同が不可欠となりますけれども、国民民主党が主張する103万円の壁の引き上げに関して、自公国で決着が図れるかが焦点の一つになると思います。壁引き上げを巡る協議について改めて、あのどう臨まれるのか、また再開見通しと、いつまでに結論を得たいのかお聞かせください。
Answer
昨年の12月の11日に3党の幹事長間で合意をいたしました内容を、誠実に協議を進めていくということが大事なことだと思っておりますので、そのことをしっかりやらせていただきたいというふうに思います。
Question
朝日新聞です。選択的夫婦別姓についてお伺いします。公明党の斉藤代表が昨日の仕事始めの挨拶で、与党の実務者協議をスタートさせるように石破総理申し入れをしたと話されました。この与党の実務者協議についてどう対応されるのか、実施する場合の時期についてお考えをお聞かせください。
Answer
石破総理は各党間で議論をして結論を得たいという考え方をお示しになったと承知をしております。我が党は、逢沢一郎議員を座長とする氏制度のあり方に関する検討ワーキングチームにおいて、政調が中心となって進めていくということになりますので、まずはそこで結論を出して、あるいは協議の途中で公明党さんとも与党協議をしっかりやらせていただくということが大事なことではないかなと思っておりまして、今朝の二幹二国でも、そのお話をさせていただいたところでございます。
Question
朝日新聞です。ワーキングチームは、今月に再開ということもお考えなのでしょうか。
Answer
できるだけ早く再開をできるように、少し人事も新しい方も入っていただいてやろうというのが、政調会長をはじめとする政調会の考え方でもございますので、その通り進めさせていただけると思います。
Question
読売新聞です。通常国会では、予算審議でありますとか法案を巡って、厳しい局面が続くと思われます。これについて幹事長としてどのように臨んでいかれるか。また、いわゆる大連立ということも話題にはなっていますが、幹事長として野党との連立の可能性についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
まず、先の総選挙で示された民意の一つは、国会における熟議であったと受け止めております。通常国会においても丁寧な国会運営に心がけて参らなければなりませんし、しっかり議論をしているということが大事なことだと思います。私は予算委員会を見ていて、安住予算委員長の裁きの中で、大臣にだけ答弁を求めるのではなくて、省庁の責任ある人にも説明を求めておられましたので、そういうことを重ねていくことが、熟議の国会になっていくのだろうなというふうに思いながら、予算委員会を見守っていたところでありますが、こういうことをしっかり今後も続けていかなければいけないと思いますし、また様々な政策課題につきましては、引き続き各党、各会派の皆さんのご意見に真摯に耳を傾けながら、一致点あるいは相違点を整理させていただいて、相違点を一致点に目指していく努力もしっかりやりながら、合意形成を図っていきたいというふうに考えております。
Question
読売新聞です。総理が衆参同日選挙についての可能性について言及しました。幹事長として衆参同日選挙の可能性と是非についてお考えをお聞かせください。
Answer
参議院は選挙日程が決まっているわけですけれども、衆議院は選挙日程が決まっておりませんので、常在戦場というふうに言われているのだと思います。ただ、その原点に立って考えますと、参議院の選挙のときに衆議院で国民に信を問わなければならない事態が出てきたら、それは結果として同日選挙になるのだろうと思いますが、参議院と衆議院と同時選挙を先に決めてということは、これはあり得ない話だと思っておりますので、それはあるともないとも言えないという話になるのではないでしょうか。
Question
読売新聞です。確認ですが今、国民に信を問われるような事態と仰いましたが、それは内閣不信任案の提出だとか、そういったことも考えられるのでしょうか。
Answer
内閣不信任案が提出されても、解散するか、辞職をするか選択がありますし、また政策によって、国民に信を問わなきゃならないようなことがあれば、今までも解散してきておりますから、その通りではないかと思いますが、それが参議院選挙と同じ時期なのかどうかというのは、これは非常に難しい話だと思います。参議院と衆議院と同日選挙を行う日程でスケジュールが進むようなことはあり得ないことだろうなと思っています。
Question
時事通信です。今日の二幹二国で衆参それぞれについて、自公の間で候補者の調整をしていくことを確認したと伺っています。衆院選は行われたばかりですけれども、このタイミングで候補者調整を始める理由に関してお聞かせください。
Answer
常在戦場だからでございます。
Question
西日本新聞です。今月26日投開票の北九州市議選についてお伺いします。この市議選は昨年の衆院選後に初めて行われる政令市の議員選挙であり、都市部での各党勢力が示される機会となります。夏に参院選を控える中、自民党としてこの市議選をどう位置付けているのか。また、党幹部や閣僚の応援など党本部としてどのように支援するのか教えて下さい。
Answer
まず、地方議会の選挙でございますので、福岡県連を中心に対応させていただくということになります。また、公認候補の全員の当選に向けて、党本部としても、福岡県連の要望をお伺いしながら、支援を検討してまいりたいというふうに考えております。現在18名の人を第1次公認で公認をしておりますので、ここをしっかり当選圏に近づけるという努力がまず大事だろうと思います。