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2022年4月11日(月) 17:32~17:46
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、ウクライナ情勢は、紛争のエスカレーションや長期化の可能性も十分ある。先週の自分の会見では「平和秩序の正念場。ご理解とご協力を」と訴えた。対抗措置や、原油価格、食料高騰で、国民生活の痛みが増すこともあり得る。
世界が「秩序か混乱か」という一大岐路に立っていることを国民の皆さんに丁寧に説明し、国民の協力をお願いしていきたい。
G7各国と連携して、5つの追加制裁を行う。第一に、ロシアからの石炭輸入を禁止。第二に、ロシアから機械類などの輸入を禁止。第三に、ロシアへの新規投資を禁止。第四に、ロシア最大銀行ズベルバンク等の資産を凍結。第五に、新たに400名近くの個人資産凍結。これに加えて、ロシアの外交官8名を国外退去処分としたと。
ポーランドとの直行便の座席の一部を政府が借り上げ、避難民に提供していく。自力帰国が困難なウクライナ在留邦人もこの支援策の対象とする。
エネルギー市場の安定に向け、IEA加盟各国とも協調し、日本としてIEAの割当量の1.5倍の1500万バレルの備蓄放出も実施する。これは、1978年の国家備蓄制度創設以来、初めての国家備蓄の放出ということになる。原油価格や物価の高騰による国民生活への影響に対して、緊急対策を4月中にとりまとめる。
全国の新型コロナ感染者数は、下げ止まっている。今後しばらくは、平時への移行期間と位置付ける。感染拡大防止と、経済社会活動のバランスに腐心をしていく。全体像で示した医療提供体制を、維持・強化する。ワクチンの接種について、自治体の空いている枠を活用して、大学生への接種、若者への接種を促進していく。
参院選に向けた活動も徐々に本格化している。先週は、全国政調会長会議、各種団体協議会懇談会を開催した。そして、いよいよ参議院の石川補選が告示になり、出陣式には幹事長に出席してもらった。一致結束して、何としてもこの戦いを勝ち抜く。引き続き、協力をお願いするということでありました。ご本人は、仰っていませんでしたが、意気込みから見ると、総理ご本人も石川に入られるんじゃないかなと、こういう意気込みは感じられたところであります。
麻生副総裁からは、ウクライナ情勢について、最大の関心をもってこの情勢を見ているのは、間違いなく中国であろうと。東シナ海の問題、また米中問題や台湾問題等々もあって非常に関心が高い。そこの中でここに来て、中国の対ロ姿勢が変わってきている。これは自由主義陣営側がしっかりと結束をして、制裁措置等も厳しく行っていると、こういったことが効いているのではないかと、こういうお話があったところであります。
私からは、参院選の投票日まで、3カ月を切った。現在、特に1人区、そして2人の候補を擁立する複数区での選挙準備を加速しており、昨日、私も福島に入った。現地で選対会議、街頭演説を行って、率直に、動物的勘で良い感触を得たと思っております。
また、地域ごとの総決起大会の開催はマストと感じた。これは福島に限らず、全国レベルということでありますけれど、マストであると感じたところであります。そして、この参院選の前哨戦となります参議院の石川補選、先週7日から始まって、私も出陣式に出席をしましたが、良いスタートを切れていると思います。
期日前投票を徹底するなど、24日の投票日までさらに活動を拡げて全力で戦い抜いていきたい。
昨日、投開票の京都府知事選挙で、わが党が推薦した西脇隆俊知事が50万票以上を獲得してダブルスコアでの再選を果たした。皆様のご協力に感謝を申し上げたい。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1カ月半となるが、いまだ深刻な事態が続いている。おそらく、そのスパンとすると1カ月という単位ではなくて、3カ月、半年、一年以上と、こういう単位で物事を見ていく必要があると、そんなふうに考えておりますが、いずれにせよロシアによるウクライナ侵略は、明らかに国際法違反であり、残虐な行為はまさに戦争犯罪だと、このように捉えていると。
岸田総裁からもお話があったように、石炭輸入の禁止など、5つの追加制裁措置、政府として踏み切ったところでありまして、党としても14日(木)に「ウクライナ問題に関する対策本部」を開催して、政府の対応を後押ししていきたいと言いました。
先週7日、今国会の最重要法案「経済安全保障推進法案」を衆議院で可決した。参院での円滑な審議をお願いするとともに、残り2カ月余りの会期内に「こども家庭庁設置法案」の成立をはじめ、岸田政権の重要政策をしっかりと前に進めていきたいと、こういう話をさせていただきました。
2カ月余りという話をしましたけれど、その後、岡田参議院国対委員長が、土日を除くと44日しかないとこんな話もされていました。
髙木国対委員長からは、今お話した重要公判議案であります「経済安保法」は、野党から修正要求があったが、原案のまま参議院に送付することができた。それから、本会議日程等々について説明がありました。さらに、ペーパーレスに関する規則改正を行い、次の国会から本会議と委員会の会議録、官報の配布を取りやめることになったと、おそらく衆議院の話だと思いますけど、そういう発言をしていました。また、「文通費」に関する与野党協議の結果、日割支給で合意をし、名称を「調査研究広報滞在費」とし、目的を「国政に関する調査研究、広報、国民との交流、滞在等の議員活動を行うため」に改めるとの結論に至ったと。明日の総務会にかけて、14日(木)の本会議にかけたいと、こういう話をしておりました。これは、参議院の石川の補選もありますので、そういう日程で進めたいということでありました。
岡田参議院国対委員長からは、今日の決算委員会、行政監視小委員会の話、そしてまた明日の5常任委員会、さらには今後の本会議日程等々について説明がありました。残る会期は、土日祝日を除くと、今日を含めて44日となるということでありまして、残された重要法案の成立に向けて、衆・参連携を密に臨んでいきたいと。また、石川の補選についての御礼、そしてまたお願いも改めてあったところであります。
関口参議院会長からは、参院石川補選で、宮本周司候補の勝利に向けてよろしくお願いしたいと。また、宮本周司議員の補選立候補に伴う自動失職によりまして、参議院の会派所属議員数は109名となったと、こういう報告がありました。
世耕参議院幹事長からは、事前にも石川の方に世耕幹事長は入っているけれど、選挙期間中、改めて現地に入りたい。参議院では、比例代表を中心とした現地入りなどの応援に加えて、期日前投票の呼びかけも徹底するよう指示を出しているということでありました。また、夏の参議院選に向けて、先週も各地で、先ほど私が申し上げたような集会を開催することの重要性といったことを、世耕幹事長の方から発言したところでありますけれど、その後いくつか、こういった色んな地域での総決起大会等々の日程も、おかげさまで入ってきているようだと、弁士等でお願いをされた場合には役員会の皆様には協力をお願いしたい、こういう話がありました。 西村選対委員長代行からは、今日は遠藤選対委員長が、長野県・石川県に出張されるということでありまして、京都府知事選挙の結果について、また参議院の石川の補選について改めて言及があったところであります。
高市政調会長からは、今週の政調審議会の日程、議案について説明がありまして、そこの中で、明日、その議案の一つとして「ロシアのウクライナ侵略の問題解決に向けた国連改革に関する提言(案)」、この審査も予定しているという話でありました。また、14日(木)は、「原油価格・物価高騰等総合緊急対策に向けた提言(案)」、これは自民党のものです。これの審査を予定している。この提言については、各部会等から寄せられた施策も包括し、「経済成長戦略本部」で一本の提言として取りまとめた上で、本日の平場の会議にかけた。14日の政審で、政調としての手続きを踏んだ後、総理に申入れをさせていただきたい。また、新たに成人となった18歳・19歳の方がアダルトビデオへの出演を強要されるという問題が生じている。この問題については、まずは公明党との間で与党PTを設置して、議員立法も念頭に早急に議論していただくことになった。自民党側の座長は上川陽子議員にお願いしている。PTでの対応策の原案ができれば、党としても速やかに手続きを進めたい。
福田総務会長 からは、総務会は、明日12日(火)に開催しまして、先ほど申し上げた文通費の問題、また政審から上がってくる案件、これを審議するという話でありました。
河野広報本部長からは、ネットを活用した広報キャンペーンについて説明がありました。この後、詳細につきましては、河野広報本部長の会見で発表するということで、それをお聞きいただきたいと思いますが、冒頭に簡単なビデオと言いますか、ビデオと言いましても、テレビのコマーシャルと同じ15秒バージョンとそれからネット等で使う6秒バージョンのものを拝見して、まずは、この方向で進めさせていただくということで役員会として了承したところであります。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
朝日新聞です。本日、昨年に当選した衆院議員の資産報告書が公開されました。資産報告書は閲覧の場所が衆院の第一議員会館のみで、時間や方法なども限定されています。岸田政権はデジタル化を推進していますが、ネットでの公開など幹事長のお考えがあれば、お聞かせください。
Answer
岸田政権としてもそうですが、自民党としても、デジタル化に向けて様々な施策を推進しておりまして、国会における情報公開の在り方についても、不断の検討を進めていくべきだと考えております。衆議院では今、質問主意書、政府答弁書のペーパーレス化、更には官報のインターネット公開などの取組も始まっているところであります。その上で、いつも申し上げておりますが、選挙制度であったりとか政治資金に関わる問題については、少数会派も含めて各党会派でコンセンサスを作っていくべきだと考えておりまして、各党の意見も踏まえて、ご指摘の点についても、適切に対応していきたいと思います。
Question
時事通信です。参院選山形選挙区についてお伺いします。9日に開かれた県連の会合では、候補者を擁立すべきだという意見も出たと報道されている。現時点での幹事長としての擁立に対してのお考えをお願いします。
Answer
山形県連において、県連会長でもある遠藤選対委員長のもとで、候補者擁立に向けた調整を続けていると、これは先週も申し上げましたが。そのように承知を致しております。週末の県連会合の様子については、遠藤委員長の方から直接報告を受け、その上で、遠藤委員長でもあり県連会長でもあるけれども、候補者擁立に向けた調整を更に進めていきたいとこういう話でありました。