
本田家流、背開きにしたこのしろを塩と甘酢で味付けした姿寿司

熊本県が漁獲量全国2位のニシン科のお魚「このしろ」

本田 顕子参院議員
ニシン科のお魚「このしろ」はお寿司ネタでなじみのある「こはだ」がおおよそ2倍くらいの大きさに成長した姿の出世魚で、熊本県はその漁獲量が全国2位(公表統計ベース)です。私が幼少の頃は手頃な魚として食卓によく並んでいましたが、徐々に東京へ出荷されるようになったため、地元ではなかなか口にすることができなくなりました。
それでもお正月には特別に用意します。
このしろを背開きにして塩と甘酢で姿寿司にするのが本田家流で、元々は祖母の実家である八代宇土地域の郷土料理として、より小ぶりの「つなし」を酢で締めて食べていたことが始まりです。
10数年前に横浜の薬局勤務をし始めた最初の年末、生まれて初めてインフルエンザにかかり帰省できなかった時のこと。独り寂しく年を越そうとしていた私に熊本の母からこのしろの姿寿司が届きました。幼い頃から慣れ親しんだ故郷の味と母の優しさに思いをはせた"味の記憶"です。
11月から1月が旬の時期ですので、メニューに加える和食店もあり、その調理法は「くまもとの味遺産」として受け継がれています。しょうゆをつけなくても、程よい塩味と酸味でおいしくいただけますが、オーブントースター等で軽く表面をカリッとさせるのもわが家のお薦めです。