
根本 拓 新聞出版局次長
事故の悲劇から希望を
昨年12月2日に、高市早苗総理と牧野たかお復興大臣が福島第一原発等を視察し、私も同行した。就任後間もない時期での総理訪問は、被災地の復興に引き続き力を入れていくという政府の姿勢が伝わることとなるため意義が大きい▼印象的だったのは、高市総理が長年にわたり廃炉作業に携わる東電職員に向けて発したメッセージだ。「皆さんは苦労が多いと思うが、世界で前例のない困難な取組に挑戦しているという誇りを持って働いていただきたい」。感謝とともに発せられた激励の言葉によって、職員の方々の心が奮い立ったという▼廃炉作業は大きな困難を伴うが、新しい技術を生み出す機会ともなっている。放射性物質を含む汚染水を浄化する「多核種除去設備(ALPS)」は、日本が独自で開発した技術だ。また、この先は福島国際研究教育機構(F-REI)を立ち上げ、放射線量の高い炉の中でも動くロボットの開発等を行う予定である▼原発事故という悲劇から希望を生み出していく。その決意を強くしている。