
日本の最東端・南鳥島(東京都小笠原村)周辺海域に存在するレアアース泥を試掘するため、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」(写真=提供・海洋研究開発機構)が1月12日に、静岡県の清水港を出港しました。
レアアースは電気自動車や産業用ロボット、風力発電モーター等、現代ハイテク製品に欠かせない鉱物ですが、輸入量の約6~7割が中国からで、供給網の多角化が急がれています。
わが国は昨年、オーストラリア産の希少レアアースを初輸入する等、対中依存度を下げる取り組みを進めています。南鳥島周辺には豊富なレアアース泥が存在し、海底約6千メートルの深度からの試掘に成功し、産業開発につなげることができれば、調達源の多様化に向けた大きな一歩となります。
政府与党では令和7年度補正予算で実証実験に向けた準備費用として164億円を計上しました。今回の試験は、これまで蓄積してきた技術開発と運用ノウハウを基に、令和9年2月の本格的な採鉱試験に向けた最初の取り組みとなります。本試験により得られた成果は世界が注目し、わが国のレアアース供給網の構築においても、確かな一歩を刻むものとなります。