
アトキンソン氏から文化財修理の資格制度についてヒアリングした党文化立国調査会
党文化立国調査会(会長・永岡桂子衆院議員)は12月9日、会議を開き、一般社団法人文化財修理技術保存連盟のアトキンソン理事長から文化財修理の資格制度の創設についてヒアリングしました。
国宝や重要文化財建造物の修理を行う場合、文部科学省の指針では「高い技術を有する者を使用しなければならない」と規定しています。同指針についてアトキンソン氏は、高い技術を有する技能者の定義が明確でないことを指摘。修理の品質向上や責任ある施工の担保、技術者の身分確立や後継者の育成を図るための資格となる「文化財主任技能者」の創設を提言しました。
文科省からは、国宝・重要文化財は「一点もの」であることから、これまで統一的な資格制度を設けず事案ごとに確認してきたとの説明もありました。

資格制度の意義を述べるアトキンソン氏