クマ被害 メディアが果たすべき役割とは
積み重ねた情報をもとに導き出された対策報道を
各地でクマが市街地に出没し、人的被害に加え日常生活への影響が大きくなり連日ニュースをにぎわせている。日々のニュースでは市街地をうろつく姿や暴れる映像とともに、クマに遭遇した場合の対応策を紹介している。出没情報を伝え、注意喚起することも重要だが、今後の被害を可能な限り防ぎ、クマと人が共存していく状況を作るためにメディアが果たすべき役割とは何か。
11月8日放送のTBS報道特集では「過去最悪のクマ被害『緊急事態』市街地でも... すみ分けは可能? 地域で摸索される対策、クマのエサを山に10年越しの挑戦」と題して現状と対策の一環を紹介していた。まずクマと人との間に緩衝地帯を設け「ゾーニング」し、クマが人里に出て来ないよう「すみ分け」することが重要だと強調していた。またある地域では、高度成長時代にスギやヒノキを多く植えドングリのなる広葉樹が減ったため、今は広葉樹を山に植えてクマのエサ作りを進めているとのことで...