
東京2025デフリンピックの開会式であいさつする高市早苗総理
東京2025デフリンピックが11月15日、開幕しました。
開会式に出席した高市早苗総理は、手話を重要な意思疎通の手段と定めた手話施策推進法が同大会に先立つ6月に施行されたこと等に触れ、同大会を契機に「日本全国で、より多くの人が手話やさまざまなコミュニケーションの形に触れる機会になると信じている」と期待を述べました。
また高市総理は、障害の有無にかかわらず一人一人が持てる力を存分に発揮し、自ら選んだ道で夢をかなえられる社会を実現する決意を述べるとともに、さまざまな困難を乗り越えて同大会の舞台に立つ選手へ「存分に力を発揮し、日頃の成果を世界にお示しください」とエールを送りました。
100周年記念 わが国で初開催
デフリンピックは国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し4年ごとに開催される「デフ(耳がきこえない)アスリート」を対象とした国際スポーツ大会です。
1924年にフランスのパリで開催されてから今年は100周年の記念すべき大会で、わが国では初めての開催となります。
東京2025デフリンピックでは、陸上やバドミントン、バスケットボールをはじめ21種にわたる競技が行われます。ルールは五輪とほとんど同じですが、耳のきこえない人のために光でスタートを知らせる「フラッシュランプ」の使用等、「目」でわかるさまざまな工夫が整えられています。
同大会はデフスポーツへの理解を広げるとともに、障害の有無や性別、国籍等さまざまな違いのある人が互いに尊重し、支えあう共生社会の可能性を世界に示す機会となります。