
持続可能な漁業・資源管理制度の在り方について検討していくことを確認した党水産部会・水産総合調査会合同会議
漁獲可能量制度(TAC)の上限を超過したことにより小型船のスルメイカ釣り漁業が停止となっていることについて、党水産部会(部会長・船橋利実参院議員)と水産総合調査会(会長・浜田靖一衆院議員)は11月10日、合同会議を開き、水産庁から説明を受け、議論しました。
スルメイカは近年不漁が続いていたことから水産庁は今年2月、令和7年度の漁獲枠を同3~5年度の3カ年平均の漁獲実績や同6年度の漁獲量見込みを下回る1.92万トンに決定しました。
一方、スルメイカは資源量の推定が困難といった特徴があり、漁期が早い地域で漁が始まると今年は一転して豊漁となりました。
北海道で本格的な漁期を迎える中、同庁は新たなデータに基づきTACの増枠等を行ったが、追加配分を含めてもすでに漁獲量が超過。小型スルメイカ漁業に対する採捕停止令が発令される状況となりました。
漁獲量が超過した要因として、同庁は現場の漁獲状況を迅速に把握できなかったこと等を挙げ、迅速・的確な数量管理を行う体制整備や、海域別・期間別の管理を検討する方針等を示しました。
同会議は引き続き、地域間の不公平を払拭するため持続可能な漁業や資源管理の在り方を検討していくことを確認しました。