聴覚障害者や発話困難者が通訳オペレーターを通じて通話できる電話リレーサービスが導入されてから5年を迎えます。同サービスは24時間365日利用可能で、緊急通報も含めさまざまな場面で活用されています。

文字で読める「ヨメテル」も
電話リレーサービスとは聴覚に障害がある等の「きこえない人」と「きこえる人」との電話を通訳オペレーターが間に入って通訳し、リアルタイムにつなぐサービスで、令和2年に聴覚障害者電話利用円滑化法がわが党を中心に全会一致で成立したことで実現したものです。
また今年1月からは通話相手の声を文字で読むことができるサービス「ヨメテル」、4月からは法人向けサービス「手話リンク」の運用が始まりました。
ヨメテルは難聴者や中途失聴者等、自分の声で話すことはできるものの相手の声が聞こえにくい人のためのサービスです。通話相手の声は、人工知能(AI)や文字入力オペレーターによって文字化され利用者の端末に表示されます。
手話リンクは法人の公式サイトに「手話で電話をかける」と記載された専用の問い合わせボタンを設置することで、きこえない人からの問い合わせを電話リレーサービスの手話通訳オペレーターを介し、音声電話で受けることができるものです。
この5年間で電話リレーサービスに利用登録をした「聞こえない人」は約1万7500人。年間約44万件の通話に利用されています。新たな公共インフラとして活用シーン広がっています。