お知らせ「自由民主」先出し国土強靱化

メディア短評 葉上太郎(ジャーナリスト)

上水道の老朽化に言及する地方紙社説増える
まずは課題を可視化させ負担と対策の議論を

埼玉県八潮市で1月、道路が陥没してトラックが転落し、運転手が亡くなった。地下に敷設されていた下水道の劣化が原因という。上水道も同じ地下埋設物である上、人間は水がなければ生きていけない。このため上水道の老朽化に言及する地方紙の社説が増えている。
日本経済新聞は八潮市の事故直後の社説で「各種インフラの老朽化の状況をみると、水道はまだよいほうだ。インフラは50年が老朽化の目安とされる。2040年までに整備から50年が経過するのは、下水道が34パーセント、上水道は41パーセント。ほかは道路橋が75パーセントなのを筆頭に、港湾施設、河川管理施設、トンネル等が軒並み50パーセントを超える」と書いた。
確かにその通りなのだが、西日本新聞は「水道管の約20パーセントは40年といわれる耐用年数が経過し、22年度は漏水や破損が約2万件に上った」とすでに問題が深刻化している現状を数値で示した。
京都市では4月、国道1号線の交差点で水道管に約30センチの穴が開き、道路や周辺が冠水した。66年前に埋設された箇所だ...

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