
東京・秋葉原の街頭で逢沢一郎総裁選挙管理委員長(中央右)を中心に、観客に手を振る5人の総裁候補
総裁選3日目の9月24日、東京・秋葉原で総裁選管主催の街頭演説会が行われ、候補5氏は物価高対策や外交安保政策等を訴えました。
小林鷹之候補は「子供たちが胸を張れる日本を作りたい」と強調した上で「資源の無いわが国では科学技術こそが成長の源であり、日本をもう一度テクノロジー大国へと押し上げる。技術と強い経済があれば防衛力が強くなり、経済と防衛力を裏付けとして外交力が強くなれば国益に適うルール作りができる」と、経済政策を軸として国力を高めることを訴えました。
茂木敏充候補は「逆風の中、先頭に立って日本を前に進めたい」と述べ、「ガソリンの暫定税率の廃止や国や地方が発注する事業を物価に連動させる。看護師や保育士といった国が決められる賃金を物価連動型にする。投資の拡大を行い、経済の好循環を作ることによって、未来が明るいと皆が思う社会を作っていく」と、物価高対策を重点に政策を展開することを語りました。
林芳正候補は「保守の精神を持って日本を引き継いでいきたい」と述べ、「民主主義と自由を共有できる国の間での協力をもっと強くし、中国やロシア、北朝鮮といった状況の中で、われわれ同志国がチームを組まなければ厳しい。外務大臣と防衛大臣での経験と実績を生かし、日本のかじ取りを私に任していただきたい」と価値観を共有する国と連携する外交を強調しました。
高市早苗候補は「愛する日本と日本人のために戦う」と語り、「今こそ積極財政で危機管理を行い、経済成長をする。危機管理投資の第1に生活の安全保障を掲げる。物価高対策としてガソリンと軽油の値段を下げる。社会保険料の負担が大きい低中所得者層に対して給付付き税額控除をやらせてほしい」と、積極財政の姿勢を鮮明にしました。
小泉進次郎候補は「世界の中で日本にしかできない役割を果たすために政治の安定を実現する」とし、「インフレ対応型の経済運営に日本を持っていく。所得税も物価や賃金の上昇に合わせて基礎控除等を引き上げる新たな仕組みを導入するため野党との協議を加速させる。国がリスクを取ってでも官民が協力して、地方に産業の拠点を作っていく」と、政治の安定で暮らしや経済の安定をもたらす決意を示しました。

東京・秋葉原に5000人が集まり、候補者の訴えに耳を傾けた