
9月22日に行われた所見発表演説会で、小泉進次郎候補は「国民の声を聞き、不安に向き合い、国民が求める安全と安心を実現する政党として、自民党を立て直そう」と訴えました。
以下、小泉候補の所見発表演説の要旨を掲載します。
インフレ時代の新たな経済運営を
厳しい政治環境の中で丁寧な国会運営と野党との対話を通じて、政治を前に進めた石破茂総理に、心からの敬意を表する。その上でわれわれに課されている使命は自民党を立て直すことだ。衆参両院で少数与党となった自民党は国民の不安に向き合えていなかった。
自民党が野党となった当時の谷垣禎一総裁は、国民の生の声を聞くため「なまごえプロジェクト」を推進し、地方に足を運び、少人数での車座対話を繰り返した。あの時の党再生の取り組みこそ、私の政治家としての原点だ。あの時、全国各地で再建に取り組んだ党員、地方議員が居たから自民党は復活できた。党員、地方議員の思いを再び裏切ることが無いように、国民の声を聞き、不安に向き合い、そして国民の求める安全と安心を実現する政党として自民党を立て直していこう。
自民党が解党的出直しを実現できるか、国民は冷静に見ている。私は自民党が野党だった時のように、一致団結して、ひた向きに働き、1つにまとまれるように、全身全霊を尽くす。
政策の方針を簡潔に述べる。自民党は常に経済最優先、国民の生活向上に最優先で取り組んできた。デフレ時代の常識の壁を打破し、インフレ時代の新たな経済運営を構築する。直ちに物価高対策を中心とする経済対策を検討し、その裏付けとなる補正予算を臨時国会に提出する。与野党で合意のあるガソリン暫定税率を廃止する。また、物価や賃金の上昇に合わせて基礎控除等を調整する仕組みの導入や、公的支出や公定価格の是正等を進める。地方の活性化、地方創生も強化する。地方を支える柱は、農林水産業だ。その基盤を守り抜くため、棚田、家族経営、中山間地の農業を守る。大規模化、集約化、スマート農業も進める。防災対策は石破総理の方針を引き継ぎ、防災庁を来年度に設立する。外国人問題に関する司令塔機能を強化し、総合的な対策を進める。
外交・安全保障については厳しい国際情勢を前に「強い日本の実現」「日米同盟、同盟国・同志国との連携強化」「自由で開かれたインド太平洋の実現」の3つの柱で取り組む。拉致問題の解決にも全力で取り組む。
政策を前に進めるためには政治の安定が求められる。国民の関心が高い政策について、野党に幅広く政策協議を呼び掛ける。与野党合意を模索する努力を行い、その中で政権の枠組みの在り方についても議論を深める。憲法改正についても、与野党の議論を呼び掛ける。