
厚生労働省の担当者から説明を受ける党戦没者遺骨帰還に関する特命委員会役員
党戦没者遺骨帰還に関する特命委員会は6月2日、東京・新木場の戦没者遺骨鑑定センター分室を視察しました。
戦没者遺骨のDNA鑑定には適切な技術水準と高い専門性が求められることから、これまで全国の大学に委託して行われていましたが、鑑定体制を整備・強化するため、厚生労働省は令和4年、社会・援護局の同センターに独自で鑑定を行う「分室」を設置しました。
視察には委員長を務める金子恭之衆院議員のほか、幹事の青山繁晴参院議員、事務局次長の星北斗参院議員が参加。骨や歯を細かく砕いてDNAを採り出す「抽出」やDNAを複製・増幅する「PCR」、DNA型の判定等の各作業について説明を受けました。
この中で同省の担当者は、かなりの年数が経過しているため、DNAの分解が進み、分析に時間を要することや、鑑定の専門家が少なく人材確保が急務等の課題を述べました。金子委員長はこれに理解を示した上で「今年は戦後80年の節目の年。1日も早いご遺骨の帰還とDNA鑑定を一体で強力に進める必要がある」と語りました。