熊本地震「発生から9年」の教訓 "被災地"の地方紙の社説に学ぶ
震度7の揺れが28時間に2度も起きた熊本地震。4月14日・16日で発災から9年が過ぎた。
被害が最も大きかった熊本県益城町では「区画整理事業等を残してインフラ復旧はほぼ完了」と熊本日日新聞は記す。だが「喪失から立ち上がるには、息の長い心のケアが必要だ。この9年はコロナ禍や物価高とも重なり、経済的困窮や災害援護資金の返済に苦しむ人もいる」と書いた。神戸新聞も阪神・淡路大震災から30年間の経験を踏まえ、「全ての被災者が生活再建の道筋を描けているわけではない」と注意を喚起した。
熊本地震が残した課題は必ずしも解決されたわけではない。例えば全死者数278人の82パーセントを占めた...