お知らせ「自由民主」先出し自衛隊安全保障

[自衛隊]「サイバー防衛隊」の体制強化~柔軟に組織改編実施~

現在、国会で審議中の令和7年の防衛省設置法等改正案では、戦後最も厳しい安全保障環境に対応するため、自衛隊の組織面での対応を強化する組織改編が盛り込まれています。

令和7年の自衛隊組織改編の概要

特に、令和4年3月に設立された、防衛省・自衛隊の情報システム・ネットワークに対するサイバー攻撃に対処する、陸・海・空の共通の部隊である「自衛隊サイバー防衛隊」では、この法案により同部隊全体で230人増員する等、サイバー攻撃への体制強化に努めています。

この他、陸上自衛隊の組織改編では、各部隊の全国的な運用が進んでいることを受けて、補給品等の整備・補給等をより柔軟かつ機動的に実施するため、新たに補給本部(仮称)を設置。同本部が一元的に各地の整備・補給を指揮監督する体制へと移行することを盛り込んでいます。
海上自衛隊の改編では、複数の事態が発生した場合に対応できることや、各水上艦艇部隊の一元的な練度管理や運用の円滑化等を目的に、現行の護衛艦隊・掃海艇群等を水上艦隊(仮称)に新編し、この下に新たに各部隊を新編し、事態への即応力の向上等を進めて行きます。また、海上自衛隊内においても、領域横断的な情報の収集・分析とこれに基づく迅速な対処が求められています。「情報戦」への対応能力を強化するため、海上自衛隊内部の情報機能を集約し、一元的に運用を行う情報作戦集団(仮称)を新編します。航空自衛隊でも、航空戦術教導団の廃止に伴う、航空総隊の改編を行います。
このような自衛隊の組織改編を支えるべく、わが党は同改正案の早期の成立を目指します。

呉市に「海上輸送群」新設

自衛隊海上輸送群への訓示を述べる中谷元防衛大臣(左、写真提供・防衛省)

わが党は令和4年に決定した防衛3文書に基づき、自衛隊の組織改編を政府与党一体となって、段階的に実行してきました。4月7日、広島県呉市で自衛隊海上輸送群の編成完結式が行われました。

呉市に司令部が配備された自衛隊海上輸送群は、昨年の法改正で権限等が整備された新しい部隊で、南西諸島の防衛力や機動展開能力の向上を目的とした、陸・海・空の共同部隊となります。編成式に出席した中谷元防衛大臣は、「大小さまざまな島に輸送を行う能力を持つ海上輸送群は、輸送力を補うものとして、自衛隊の機動展開能力を大きく向上させるものと期待をしている」と、同部隊の活動を激励しました。

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