地下鉄サリン事件から30年 各局が振り返る報道 メディアの責任も教訓として次世代に引き継ぎを
多くの一般市民を無差別に殺傷した、オウム真理教による「地下鉄サリン事件」から3月20日で30年。新聞各紙やテレビニュースでは、節目のこの日に合わせて「事件から30年」の特集や企画を組む等、事件を振り返る報道が相次いだ。
3月20日当日には、NHKスペシャル「オウム真理教 狂気の"11月戦争"」が放送された。独自に入手した教団内部の映像や教祖の麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の肉声、さらには警察幹部や捜査員の証言資料等をもとに、地下鉄サリン事件の後、未遂に終わった「東京上空から大量のサリンを散布し新たな宗教国家を作る目的」の11月戦争について全貌に迫っていた。猛毒サリンの生成過程やロシアでの武器調達等、次第に凶暴化し反国家的になっていく教団の様子が手に取るようにわかった。最後に被害者の会代表の高橋静江さんが「一人の人間に....