
秋田県 中泉松司さん
今夏の参院選の主戦場である一人区にわが党公認で立候補する予定の新人・元職をクローズアップする本企画。第2回は秋田県選挙区の中泉松司さんを紹介する。中泉さんは県議会議員や参院議員として、秋田県、そしてわが国が抱えるさまざまな政策課題の解決に奔走してきた。ふるさとへの揺るぎない信念を持って国政復帰を目指す。
現場で汗する農業者として

落選後はスーツからつなぎに着替え、一人の農業者として現場の最前線で奮闘する中泉松司さん(左)
中泉さんは昭和54年、稲作・果樹農家の長男として生まれ、高校まで秋田市で過ごした。東京の大学に進学するも、「ふるさと秋田の良さを知らなかった」自分に気づき、祖父や父と同じ政治の道を歩むことを決意し、地元選出の斉藤滋宣参院議員(当時、現・能代市長)の秘書に。斉藤氏の落選に伴い実家の農業や清掃会社で働いていたが、27歳の時、秋田県議会議員に当選し2期務めた。
その後国政に転じ、平成25年、参院議員に当選。党参院国会対策副委員長として各種法案を巡る与野党間の調整や、農林副部会副部会長として中山間地への財政支援の充実等に尽力した。国政でのさらなる活躍が期待されたが、2期目を目指した令和元年の参院選では野党統一候補に約2万1千票差で落選した。
あれから5年あまり。中泉さんは「政治活動の原点の一つである農業と真正面から向かい合いたい」と、スーツからつなぎに着替え、農業者として汗を流す毎日だ。
「これまで政治家として農政に関わってきたが、机上の議論ではなく、現場で働く皆さんの苦労や思いに直接触れ、自分の体で感じることで農業への理解を深めることができた。農業者の目線で、やりがいと再生産につながる農業政策をつくり、実行していきたい」と目を輝かせる。
もう一度、参院議員として ふるさとへの思い強固に

党秋田県連青年局の仲間と街頭活動(中央)
今回の参院選に臨むに当たり、中泉さんは特に訴えたい政策として「人口減少と向き合い、乗り越えていくための政策立案と実現」と「主食のコメをはじめとした農業政策の再構築」の2点を挙げる。「人口減少を悲観ばかりするのではなく、それを前提として正確に捉えて乗り越えていく力が政治に求められている。地熱や風力といった自然エネルギーと日本の主食たるコメをはじめとした農業地帯を抱える秋田県には、可能性しかない」と力を込める。
落選から今日までの間にわが党を取り巻く状況は大きく変わった。中泉さんは「今、国民から厳しい目が向けられている。もう一度政治に対する国民の信頼を取り戻さなければならない」と危機感を示すが、「落選から今日まで県内各地を歩き、数多くの皆さんと語り合い、触れ合ってきた。これまでの政治・農業の現場での経験を生かして、もう一度国政の場で働き、皆さんの声を形にしたい」と意気込む。地域の課題に向き合い、愚直に活動する中で、ふるさとへの思いはより強固になった。
中泉松司さんが特に訴えたい政策
- 1. 人口減少と向き合い、乗り越えていくための政策立案と実現
- 2. 主食のコメをはじめとした農業政策の再構築