日本遺産 歴史を紡ぐ
京都と大津を繋(つな)ぐ希望の水路 琵琶湖疏水(そすい)
~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき~
京都市、大津市 令和2年度日本遺産認定

四季折々の美しい風景が楽しめる琵琶湖疏水は、桜の名所としても名高い
明治維新後、京都は人口が著しく減少し、経済も衰退していました。その再生の切り札となったのが琵琶湖疏水の建設です。当時の京都府年間予算の約2倍を投じた前代未聞のプロジェクトは、外国人技師に頼らず、すべてを日本人の手で行った、わが国初の大土木工事でもありました。疏水の完成は、京都の経済や産業、文化の発展に大きく貢献しました。そして130年を越えた今も、琵琶湖からの水を京都に送り続け、人々の暮らしを支えています。(写真提供:京都市上下水道局)