
衆院予算委員会でわが党議員の質問に答弁する石破茂総理
衆院予算委員会は1月31日、石破茂総理と全ての閣僚が出席した基本的質疑を行い、令和7年度予算について本格的な審議がスタートしました。わが党からは小野寺五典政務調査会長、木原誠二選挙対策委員長らが質問に立ちました。政府与党では国民生活にとって極めて重要な来年度予算の早期成立に向けて総力を結集し、予算委員会の審議に臨む。わが党議員の質問と石破総理らの答弁をまとめました。
小野寺五典政調会長
委員会は一日一日大切に 国民生活守る「強い日本」を

小野寺政調会長は質問の冒頭、衆院予算委員会が30日にわが党政策集団の元会計責任者の参考人招致を議決したことについて「当初、委員会は昨日から始まる予定だった。一日一日を大切しなければならない」とし、公平な委員会運営と円滑な審議を呼び掛けました。
小野寺政調会長は「最終的な目標として『楽しい日本』は必要だが、そのためにもまず『強い日本』が必要」として、国民生活と国家の安全を守る来年度予算の重要性について石破総理に尋ねました。これに対し石破総理は「強い経済のためにコストカット型経済からいかに付加価値をつけていくか」と述べ、地方創生や半導体、人工知能(AI)への投資を進めるため、メリハリのある予算編成を行ったことを説明しました。
木原誠二選挙対策委員長
賃上げこそ成長の要 令和版企業城下町100を

木原誠二選挙対策委員長は経済政策を中心に質問し、「賃上げこそ成長戦略の要だ」と主張。石破総理も「個人消費の喚起には賃上げが必要。経済再生を実現する岸田政権の経済政策を継承し、発展させたい」と応じました。
また、木原委員長は「47都道府県での実質賃金をプラスにすることを政策目標として掲げるべきだ。東京一極集中は必ずしも経済の豊かさにつながっていない。地方にこそ成長のチャンスがあり、地元に帰りたいと考える若者も多い」と指摘。「令和版の企業城下町を100つくるべき」との認識を示しました。
中曽根議員
参考人招致議決は重大な禍根を残す

中曽根康隆議員は質問の冒頭、前日の参考人招致議決について「判決が確定した当事者に参考人招致をすることは過去に事例がない。司法権の独立と人権保護の観点から重大な禍根を残す」と強く抗議しました。
塩崎彰久議員
AIの利便性を高めリスクの最小化を

塩崎彰久議員は「わが党は世界一AIフレンドリーな社会をつくろうと国際的な議論をリードしてきた。AIの利便性を高め、リスクの最小化を」と訴え、石破総理も「利便性を高めながらリスクの最小化を図る法整備は喫緊の課題だ」との認識を示しました。