ポール・ワトソン容疑者釈放は「断じて許せず」
捕鯨対策特別委員会が林官房長官・岩屋外務大臣に決議を申し入れ

林芳正官房長官(中央右)に決議文を手渡す鶴保庸介党捕鯨対策特別委員長(中央左)ら同委員会役員
党捕鯨対策特別委員会(委員長・鶴保庸介参院議員)はデンマーク政府が反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表、ポール・ワトソン容疑者を釈放したことについて、「断じて許すことはできない」とする決議文を取りまとめ、12月24日、林芳正官房長官、岩屋毅外務大臣に申し入れを行いました。
ワトソン容疑者は平成22年にわが国の調査捕鯨船への妨害を指示したこと等から傷害の容疑で国際手配され、デンマーク領グリーンランドで身柄を拘束されていました。わが国は引き渡しをデンマーク政府に請求しましたが、同政府は12月17日にわが国に引き渡さないことを決め、勾留施設からワトソン容疑者を釈放しました。
決議文では政府に対して、デンマーク政府への働き掛けの在り方や、今後の2国間関係への影響について検証するよう求めるとともに、同様の事態が発生しないよう対策を考えることを要求。ワトソン容疑者の身柄の拘束・引き渡しを関係国に強く働き掛けるとともに、わが国の法と証拠に基づく立場の正当性が国際社会に正しく認識されるよう、国際社会との連携・対外発信の強化も求めました。

岩屋毅外務大臣(中央右)に決議文を手渡す鶴保庸介党捕鯨対策特別委員長(中央左)ら同委員会役員