南あわじ市で養殖されている「淡路島3年とらふぐ」
加田裕之参院議員
淡路島・南あわじ市の福良漁協で養殖されている「淡路島3年とらふぐ」は、11月頃から旬を迎え、冬の味覚として親しまれています。
福良湾は、日本一潮流の速い鳴門海峡に面しており、そこで育つとらふぐは身が引き締まります。噛むほどに淡白でありながらも、奥深い味わいを楽しむことができます。この「3年とらふぐ」が誕生したのは28年前のことです。当時は2年で出荷していましたが、成長が思わしくない年があり、そのまま出荷しては採算が合わないため、もう1年養殖を続けることにしました。すると、翌年にはふぐが大きく成長し、得意先から「今年のふぐは格別だ。来年も同じものを作ってほしい」と大好評を得ました。
しかし、関係者から高い評価を受けたものの、一般的には天然のふぐよりも評価が劣る「養殖ふぐ」としか認識されていませんでした。この課題を解決するために、福良漁協では研究に研究を重ね、平成23年6月、「淡路島3年とらふぐ」の地域団体商標を取得しました。さらに今年1月には、水産物としては関西で初めての地理的表示(GI)として登録される快挙も達成しました。
現在では、淡路島の多くの旅館・ホテル、飲食店で味わえるようになっていますので、ぜひ国生みの伝説の島を訪れ、その味を堪能してください。