ロシアと北朝鮮の「危険な接近」に各紙が警鐘を鳴らす
北朝鮮の動向を正確に把握し、国民の危機感共有を図れ
ロシアと北朝鮮の軍事協力の「相乗作用」が、わが国の安全保障にかつてない脅威をもたらしている。6月に両国が包括的戦略パートナーシップ条約を結び、北朝鮮がウクライナに派兵したことを契機に、世界レベルに紛争が拡大しかねない。
11月に入って以降、ロシアと北朝鮮の「危険な接近」に各紙が社説で警鐘を鳴らしている。
日本経済新聞「ロシアと北朝鮮があおる世界危機に警戒と抑止を」では、10月31日の北朝鮮のICBM発射を受け、「北朝鮮兵が実際に戦闘に参加すれば、ロ朝は『共同交戦国』となり、米欧による制裁強化等重大な結果を招く」と、ロ朝の急接近を好ましく思っていない中国に影響力を行使するよう働き掛けを強める必要性を指摘した。
読売新聞「北ICBM発射 世界を敵に回す危険な挑発だ」でも、「北朝鮮を支え、ロシアとも密接な関係にある中国の行動が問われる。中国が露朝の暴走を傍観し、事実上容認する態度を取るようでは、中国自身の国際的な信頼が大きく損なわれる」と指摘した。
毎日新聞「北朝鮮がICBM発射 日米韓は結束の再確認を」では、核兵器を保有する北朝鮮が中短距離ミサイルを持ち続ければ、日本と韓国にとって深刻な脅威で、政府は米韓との結束を改めて確認すべきとした。
産経新聞「北の派兵 侵略への加担は許されぬ」でも...