政治改革の実現に向け、石破茂総裁は自らが先頭に立って取り組むと改めて決意表明した
第50回衆院総選挙の結果を受け、石破茂総裁は10月28日、党本部で記者会見に臨んだ。この中で石破総裁は「わが党の改革姿勢に対する国民の皆さま方の厳しいご叱責(しっせき)と受け止めている」と語り、政治改革の実現に向け全力で取り組む姿勢を示した。また、喫緊の課題である物価高対策や能登半島地域の復旧復興に加え、自身が提唱する「日本創生」への想い等について力強く決意を表明した。石破総裁の冒頭発言の要旨をまとめた。
党派を超えて議論行う
衆院選において、わが党は国民の皆さまから厳しいご審判を頂戴した。わが党と連立を組む友党・公明党の有為な方々の議席を多く失ったことは痛恨の極みだ。これを真摯(しんし)に厳粛に受け止め、わが党は心底から反省し、生まれ変わっていかなければならない。公明党と党首会談を行い、政策合意に署名し、同じ考えを共有したところだ。
今回の厳しい結果は、わが党の改革姿勢に対する国民の皆さま方の厳しいご叱責と受け止めている。「もっと謙虚、真摯、誠実に国民と向き合え。自民党は反省が足りない」の声を頂戴したと強く認識している。
これを受け、今後は身内の論理、あるいは党内の理屈を一切排除し、私自身も原点に帰り、厳しい党内改革を進め、なかんずく政治資金を巡る問題については、さらに抜本的な改革を行っていく。
具体的には、政策活動費の廃止、調査研究広報滞在費の使途公開と残金返納、改正政治資金規正法の付則に盛り込まれ、政治資金の使い道を検証する第三者機関の早期設置といった政治改革について、党派を超えた議論を行い、速やかにその実現を図っていく必要がある。党に対してこのような指示を行う。
選挙戦での応援を通じて全国各地を回った。その中で切実な国民の皆さま方の声を本当に多く頂戴した。今、政治に求められているのは、こういった声に速やかに適切に応えていくことである...