党再生に向けた総裁選への思いを語る逢沢一郎総裁選挙管理委員長
9月12日に告示され、同27日に投開票される総裁選。現職の岸田文雄総裁は既に不出馬を表明し、28代目となる新たな総裁の座を巡って、内政・外交、党運営の在り方について真剣勝負の論戦が繰り広げられます。総裁選挙管理委員長を務める逢沢一郎衆院議員に、今回の総裁選の位置付けや、運営に対する考え等について聞きました。
過去最長の15日の施行期間 期待に応える熟議進める
――わが党が政治資金を巡る問題で厳しい状況に置かれている中で行われる総裁選について委員長の認識は。
逢沢一郎総裁選挙管理委員長 昨年来、政治資金を巡る問題について、明らかな政治資金規正法違反となる事案もあり、国民の皆さまから大変厳しい目が向けられています。わが党は政治刷新本部を設置して、党のガバナンスコードを改め、「派閥ありき」の党の在り方を正すとともに、政治資金規正法を改正する等、政治の信頼回復に取り組んでいる途上にあります。
その厳しい状況にある中での総裁選について全ての国会議員、党員・党友の皆さまにも重く受け止めていただき、それでもやはり「日本を託すことができるのは自民党だ」と、改めて自信を持っていただき、国民の皆さまにも共感していただける総裁選にしなければならないと思っています。
選ばれた総裁は内閣総理大臣に就任します。事実上、国のリーダーである総理を決めるプロセスが自民党総裁選です。公平・中立な立場を貫いて厳正な選挙を、党所属国会議員はもとより都道府県支部連合会の皆さまの協力をいただきながら、進めていきます。
――過去最多の候補者が立候補することが見込まれています。
逢沢 選管としてもしっかり受け止めていかなければなりません。これまで最多だった平成20年、同24年の5人を上回る候補者が名乗りを挙げることは確実な情勢で、これも党に対するそれぞれの危機感の表れと言えるのではないでしょうか。候補者が多くなると、演説会や討論会についてどのように熟議していくか選管としても工夫が必要です。今回は現行の規程では過去最長となる15日間の施行期間を設けました。国民、党員・党友の皆さまが候補者の政策や、「自民党を変える」という決意について、その中身をしっかりと聞いていただける機会を作る最善の努力をしていきます。