お知らせ「自由民主」先出し農林水産憲法

自由民主1面コラム「幸響」
宮崎 雅夫 広報本部新聞出版局次長

宮崎 雅夫 広報本部新聞出版局次長

「農政の憲法」と「憲法」

5月に入り、全国各地で田植えが進んでいる。私が子供のころはまだ田植えは集落内で助け合い、手植えで行われていた▼それから50年以上が過ぎ、田植えも大きく変わった。もちろん田植え機が主役だ。田んぼも大きくなり、直線アシスト機能がないと素人では真っすぐに植えられない。近年さらなる効率化のため、直接田んぼに種をまく「直播(ちょくはん)」も普及しつつある。水が張られた田んぼに緑の苗が整然と並んでいる美しい風景も変わっていくだろう▼今、国会では「食料・農業・農村基本法」改正案の審議を行っている。基本法は、農政の基本的な方向を示す理念法であり、「農政の憲法」と言われている。国際情勢の変化、気候変動、わが国の人口減少など農業・農村を取り巻く状況の変化を踏まえて、制定以来25年を経ての初めての改正である▼「日本国憲法」は施行後70年近くが経過した。その後のわが国を取り巻く状況の変化は言うまでもない。大本である「憲法」も改正に向けて積極的な議論をしていかなければならない。

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