半島地域の強靱化
能登半島地震は「半島」における道路・漁港・水道・通信・電力等のインフラの「脆弱性（ぜいじゃくせい）」を突きつけた。私の地元の紀伊半島をはじめ半島地域は、人手が減り続け、地域のつながりも細るという状況が加速度的に進んでおり、能登半島では今後の復旧・復興に向けた大きな制約となりかねない。半島地域の被害は、国土の保全、多様な伝統文化の継承、食料の安定供給等に支障をきたし、わが国にとって大いなる損失となる▼わが国には、半島地域の自立的発展等に資することを目的として、昭和60年に議員立法で成立した「半島振興法」がある。同法は10年の時限法であり、本年は改正・延長に向けた議論を行う好機を迎える▼今回の改正・延長時に、能登半島地震における教訓を踏まえ、半島地域における国土やインフラの自然災害に対する強靱化の観点を盛り込むことができないか。能登半島の復旧・復興に向けて少しでも希望を感じていただけるよう、積極的かつ建設的な議論に向け、微力ながら尽力してまいりたい。
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