自然と生物の多様性を保全・再生し、未来へつなぐ環境保護団体
今、日本の自然が驚くほどのスピードで失われています。自然は社会・経済の土台であり、人類の存続の基盤です。また、自然の保全・再生は気候変動対策としても重要です。内閣府所管の公益財団法人日本生態系協会は、こうした自然と生物の多様性を守りながら再生し、未来へつなぐために市民や企業、議会、行政等と連携して活動する環境保護団体です。

開発で自然が壊された土地を墓地として活用し、長い年月をかけて元の自然に戻す「森の墓苑」の様子(千葉県長南町)
全国の「生態系ネットワーク」構築に注力

持続可能な社会と経済の土台にあるのは太陽光と大気、水や土壌、野生生物等の自然生態系である
いま世界では、これ以上の自然減少に歯止めを掛け、増やしていくことが求められています。そのため、日本を含む先進7か国は令和3年のG7サミットで、令和12年(2030年)までに各国の陸と海の30パーセント以上を健全な生態系として保全することを約束しました(「30by30宣言」)。平成4年に開催された「環境と開発に関する国連会議」を契機に任意団体として発足した同協会は、平成24年に内閣府所管の公益財団法人へ移行。日本の自然と生物多様性を守るため、国会や国土交通省、農林水産省、環境省といった行政機関へさまざまな政策提言を行っています。