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お知らせ「自由民主」先出し

メディア短評 葉上太郎(地方自治ジャーナリスト)

試行錯誤するコロナ後の伝統行事 メディアは報道通じ存続後押しを

岩手県奥州市の黒石寺で1000年以上続いてきた「黒石寺蘇民(そみん)祭」。下帯姿の男衆が、麻の蘇民袋を奪い合う奇祭だ。国の選択無形民俗文化財に指定されている。だが、今年の開催が最後になった。高齢化による担い手不足が理由という。
この祭りだけではない。全国で伝統行事や催しが危機に直面している。背景は地域社会の劣化だ。若手が減少したうえ、仕事が忙しくて余裕がない。共同体意識も希薄になった。さらには新型コロナウイルス感染症が追い打ちをかけた。
秋田魁新報は「コロナ禍による中止の影響で、培ってきたノウハウが忘れられたり、地域の人々の行事に対する気持ちが離れたりして衰退につながりかねないといった懸念の声も上がる」と社説で指摘している。
ただ、新型コロナは感染症としての位置付けが5類に移行し、人の集まる機会が増えつつある。こうした流れを踏まえて、地方紙が...

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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