青山 繁晴参議院議員
不肖わたしは、参院比例代表の議員のいわば王道と信じ地元をつくりません。日本の選挙で唯一、全国に呼びかける選挙区ですから。
しかし胸の奥は、ふるさと神戸の人懐っこくてモダンな港町がいつも息づいています。神戸は洋菓子の街です。子供の頃、生クリームと一緒に育ってしまいました。学校から帰って母がおやつを置いてくれた戸棚をみると、シュークリームかエクレアか、とにかく生クリーム、和菓子のあったことが無い。
今、人間ドックでお医者さまから「和菓子はいいけど、洋菓子はだめっ」と叱られても、秘書さんと一緒に食べるという口実で生クリームです。大酒を呑みつつ甘い物も愉しみます。
神戸の洋菓子は東京に進出し、今は全国で食べられると思います。京料理は、観光客向けと地元向けがはっきり違います。神戸は地元と地元以外を区別しません。ところがです、みなさん、ほんとうの生クリームの味は神戸を訪ねてくださって初めて体験していただけます。それは、かつて遙か海を越えて神戸港に届いた、味のリラクゼーションです。
ご購読のお申し込みはこちら。
