
第212回臨時国会が閉会した12月13日、岸田文雄総理は官邸で記者会見に臨みました。この中で岸田総理は政治資金を巡る問題について「それぞれの政策集団、ひいては自民党の政治活動に厳しい目が向けられ、国民から疑念を持たれるような事態を招いていることは極めて遺憾」と強調。「国民の信頼なくして政治の安定はあり得ない」として、国民の信頼回復に向けて自らが先頭に立って取り組むとの強い覚悟を示しました。
岸田総理記者会見要旨
【政治資金を巡る問題】
- ●それぞれの政策集団、ひいては自民党の政治活動に厳しい目が向けられ、国民から疑念を持たれるような事態を招いていることは遺憾。
- ●党全体として強い危機感を持って、一致結束した対応を図っていく。党総裁として先頭に立って闘う。これが自分の務めだと思い定めている。
- ●党所属国会議員と膝詰めの議論を集中的に進めていく。各政策集団の政治資金パーティーを当面開催しないことを申し合わせた。私自身、政策集団から離れることとした。
- ●事実を確認し、それに基づいて修正、適切な対応を行っていかなければならない。事実が確認されたら、説明するのが政治の責任だ。
【閣僚人事】
- ●国政に遅滞を来すことがないよう、速やかに人事を行うことが適切であると判断した。早急に必要な手続きを進める。
【経済政策】
- ●新しい資本主義で掲げたさまざまな取り組みもあり、賃上げ、設備投資、株価等いずれも30年ぶりの高い水準となった。
- ●デフレ心理とコストカットに支配された30年間から脱却する千載一遇チャンス。物価高から国民生活を守り、物価上昇を上回る賃上げを達成するため、政府の総力を挙げて政策を実行する。
【外交】
- ●2024年は緊迫の1年になるだろう。日本の外交力を駆使して難局を乗り越え、日本ならではのリーダーシップを発揮することが求められる。
- ●引き続き日本にある全ての米軍輸送機「オスプレイ」の飛行停止を継続してもらいたい。不安払しょくにつながる努力を求めていきたい。