西野 太亮 衆議院議員
幼い時分、熊本市内にあった汽車のミニチュアが料理を運んでくれるファミリーレストランが大好きで、父が「今日は外食しよう」と言うと、私は、必ず、そのレストランをおねだりしていました。
ところが、私が小学校4年生になったある日、父が、「今日は、汽車ぽっぽレストラン（通称）には行かない。太亮、だまされたと思って、ついて来い」と言われ、連れて来られたのが、馬肉料理専門店「らむ」でした。聞けば、長年、父がよく通う店だったそうです。父からすれば、私が大人の味を理解できるギリギリのタイミングを見計らって、満を持して、私を「らむ」に連れてきたのだと思います。
いずれにせよ、馬肉と言えば馬刺ししか知らなかった私にとって、馬刺し以外の馬肉料理の旨さは衝撃的でした。馬肉の煮込みや桜納豆に馬肉の焼肉。中でも、特に気に入ったのが、馬汁です。豚汁と同じく、出汁のきいた味噌スープに、玉ねぎや人参などたくさんの具が入っています。そこに、ホロホロの馬肉がたっぷりと入っているのだから、旨くないわけがありません。濃厚ながらも胃に優しい逸品です。まんまと父の作戦に引っ掛かり、それ以来、私は、外食と言えば、「らむ」に連れて行ってほしいと頼むようになりました。そして、30年以上たった今でも、足しげく通う大のお気に入りのお店です。
郷土・熊本が誇る逸品。そして、私にとっては、亡き父との思い出の一味。ぜひ、多くの皆さまに召し上がっていただきたいです。※熊本には、「らむ」以外にも、多くの馬肉料理専門の名店があります。
こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
ご購読のお申し込みはこちら。
