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火災の発生を警戒したり、消火したりすることを「消防」というように、水害の発生を警戒したり、土のうで川の水があふれるのを防ぐなどすることを「水防」といいます。この水防活動に中心的な役割を担っているのが、地域の住民によって構成される「水防団」です。気候変動等の影響で水害が頻発・激甚化する中、社会構造の変化に伴ってその団員数は減少しています。今後は、堤防等を整備する「治水事業」に加え「水防団」の人員増を含めた体制の強化が重要となっています。

水害対応の最前線で活動

水害から地域を守る「水防団」

水防活動の様子(国土交通省ホームページより)

「水防団」は水害から地域を守る上で大切な役割を担っています。主な活動としては、水害時に堤防に亀裂等の異常がないかを見て回ったり、いざというときに備えて水防工法の訓練をしたりしています。
水防工法とは、堤防の決壊を未然に防ぎ、水害を最小限に抑えるための工法です。具体的には、堤防の上に土のうを積み上げて越水を防いだり、水の流れで堤防が削り取られないよう防水シートを張って堤防を補強する等があります。実際の水防活動では、現場の状況や、資材・人員等に応じて適切な水防工法を選択します。
水防団は普段から、土のうの適切な積み方や、堤防を応急的に補修する工法、溢れた水を排水する方法等を学び訓練して、水害に備えています。
また、実際に大雨等で水害が発生する危険があるときは、水防工法による減災活動だけでなく、周辺住民への注意喚起や避難誘導、救助活動等を行います。氾濫で浸水被害が発生すれば排水作業等も行ったりします。

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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