日本の森林は「宝の山」
日本発の画期的新素材「改質リグニン」
日本の森林の約2割はスギで構成されています。そのスギから取れる成分を活用した新素材の研究開発が進んでいます。日本発の画期的新素材「改質リグニン」は、プラスチックの代用として、さまざまな製品に活用することが期待されています。

農林水産省ホームページより
樹木の強度を保つ素材を抽出
リグニンは全ての樹木に含まれる成分で、重力に逆らって高く成長する樹木が、強度を保つための成分であることは知られてきました。このリグニンを活用して高強度、高耐熱性の材料として活用する研究を進めているのが、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所の新素材研究拠点です。
樹木に含まれるリグニンは構造が多様で、工業製品として加工するためには均一で性質が一定のリグニンを探す必要がありました。山田竜彦拠点長は長年、木材に含まれるリグニンについて研究し、私たちの身近にあるスギのリグニンが構造にバラつきが少なく、工業製品として加工する適正があることを解明しました。