自由民主1面コラム「幸響」
加藤　明良　広報本部新聞出版局次長

崇高な精神に学ぶ

令和元年12月、アフガニスタンの生活環境改善に尽力した日本人医師、中村哲さんが銃撃された。私財を投じてかんがい用水事業を手がけ、清潔な水がなく苦しむ人々のために飲料水や農業用水を提供する等、献身的な活動を続けてきた中村さんの「敵を作らず、たとえ信念がないと思われようと誰とでも友人になることが、銃を持ち歩くよりも効果的」との言葉に強い感銘を受けた▼そして昨年7月、安倍晋三元総理が凶弾に倒れた。外交に経済活動を積極的に取り入れ、在任中80カ国以上を訪問し、トップセールスで日本企業の技術力をPRすると同時に新興国への先行投資等、将来の経済活動の基盤づくりと各国との関係強化に尽力され、その国際感覚と安全保障を見据えた外交姿勢に敬服していた▼尊敬する二人の命を奪った蛮行に強い怒りと憤りを持ちつつ、平和で豊かな世界のために大きく貢献された精神に学び、その信念を受け継ぐことができるよう努力していきたいと強く思う。

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