新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた方の葬儀・火葬等については、これまで「ガイドライン」によって、厳重な感染防止対策が求められてきました。コロナ発生から約3年が経過する中、衛生面の観点から改めて厚生労働省・経済産業省が「ガイドライン」を検討した結果、遺体に適切な感染対策を講ずることにより感染リスクは極めて低くなることが確認されたため、それを踏まえて「ガイドライン」が改正されました。
ウィズコロナへ向けた歩み
新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬等については、これまでは令和2年7月29日に通知された「ガイドライン」に沿って行われてきました。この「ガイドライン」では、遺体は「納体袋」で包み、遺体に触れることは控える等としていました。「納体袋」に関して、顔の部分は透明にするといった遺族の感情に配慮することが推奨されていましたが、実際には他の部分と同じ不透明な素材で遺体の顔が見えない形での葬儀もありました。そのため、遺族からは最期の別れの際に「故人の顔を見ることもできなかった」等の指摘が寄せられていました。
このような意見を踏まえ、厚生労働省・経済産業省では、葬儀や火葬等における感染対策について、国立感染症研究所等からの衛生面の検証に基づいて整理を行い、この度「ガイドライン」を改正しました。