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お知らせ「自由民主」先出し

思わず食べたい 私の推しメシ
五十嵐 清 衆議院議員
日光名物御膳湯波(ゆば) 海老屋長造のゆば

巻湯葉のふくませ煮

巻湯葉のふくませ煮

ゆばを二重に引き上げる様子

ゆばを二重に引き上げる様子

五十嵐 清 衆議院議員

私が住んでいる日光市に名物は沢山ありますが、今回は大豆の甘みと旨(うま)みが凝縮されたヘルシーフードの『ゆば』をご紹介いたします。
皆さまが「ゆば」と聞いて思い浮かべるのは、京都の「湯葉(ゆば)」でしょうか、それとも日光の「湯波(ゆば)」でしょうか?
豆乳を煮た時にできる薄い膜を、一重(ひとえ)に引き上げる薄くて繊細な京都のゆばに比べて、日光のゆばは二重(ふたえ)に引き上げるために1枚1枚ボリュームがあり、柔らかいともいわれます。
さて、古く中国より伝わったとされるゆばの製法は、鎌倉時代からの日光山への山岳修行の流行により、僧侶によって遅くとも室町時代には日光に伝えられたと考えられています。1617年徳川家康公が日光東照宮に祭られるようになり、歴代将軍や大名たちとともに沢山の方が参拝に訪れ、食事にも都の香りあふれるゆばが並べられるようになり、一般にも広く食べられるようになったといわれています。
徳川慶喜生誕の年、天保8年(1837年)に発刊された、当時の日光ガイドブックの決定版「日光山志」巻四には、「湯婆―五色ゆば、巻きゆば、名産とす」と記述がありました。著者の植田孟縉(うえだもうしん)は東照宮の警護を担っていたというのも興味深いですね。
お取り寄せもありますが、ぜひとも日光へ旅行にお出かけいただき、歴史と文化と自然が生み出す『海老屋長造のゆば』をご賞味ください。

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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