改正薬機法
電子処方箋導入さまざまなメリット

先の通常国会で成立した改正薬機法に基づき、令和5年1月から「電子処方箋」の利用が始まる予定です。現在は紙ベースでやりとりされている処方箋をデジタルデータで運用するもので、医療機関・薬局にも患者にも、さまざまなメリットがあります。

データ活用し質の高い医療に

電子処方箋は、患者の加入している医療保険の確認等を行う仕組みとして既に稼働している「オンライン資格確認等システム」を基盤にして運用されます。同システム上に構築された「電子処方箋管理サービス」に医師や歯科医師が処方箋を送信し、薬剤師がそのデータを薬局のシステムに取り込んで調剤を実施。調剤結果を「電子処方箋管理サービス」に記録します。
システムを導入している全国の医療機関・薬局においては、患者が過去の薬剤情報利用に同意した場合、直近の処方・調剤に関するデータを含む過去3年間の薬剤の情報等を確認できるようになり、診療や服薬指導に活かすなど、より質の高い医療が提供できるようになります。患者自身も、対応するお薬手帳アプリ等を通じて処方された薬の情報等を確認できます。既に海外では米国や英国、エストニアや韓国等で導入されています。
今年10月から...

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