「BA.5対策強化宣言」を創設
地域の実情に応じ機動的に対策

今般の新型コロナウイルス感染拡大で主流となっているオミクロン株の亜系統「BA.5」。急激な感染拡大により医療がひっ迫している地域も少なくなく、感染対策を強化して命を守り抜かなければなりません。他方、影響が長期化する中にあって、暮らしを守り抜くためには社会経済活動の維持も重要です。こうした背景から、政府は7月29日、各都道府県が地域の実情に合わせた機動的で効果的な対策を講ずることで感染拡大防止対策と社会経済活動の両立ができるよう、「BA.5対策強化宣言」を創設しました。

感染拡大局面で感染対策の強化を図る枠組みとしては、「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」が既に存在していました。「BA.5対策強化宣言」は、いわゆる罰則を伴う「行動制限」ではない点で、これらの制度と根本的に異なります。緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置は、飲食店等の営業時間短縮・休業要請といった罰則を含む行動規制により感染拡大を防止することに主眼を置いた措置です。これに対し「BA.5対策強化宣言」は、営業時間の短縮等は求めず、重症化しやすい人がリスクにさらされる場面を減らしたり、日常の活動を継続する中で比較的無理なく取り入れられる対策を導入したり、といった内容が軸で、罰則もありません。社会経済活動を維持するための注意喚起という意味合いが強いといえます。
また、都道府県が主体となっているのも特徴で......

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