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お知らせ党大会

「国民の生命・財産、国益を守り抜くことができるのは自民党しかない」
第89回党大会 茂木敏充幹事長党務報告

「国民の生命・財産、国益を守り抜くことができるのは自民党しかない」<br>第89回党大会 茂木敏充幹事長党務報告

「第89回定期党大会」。3年ぶりに活気ある党大会が戻ってきました。北は北海道から南は九州・沖縄まで全国各地からお集まりいただいた多くの皆さまに心から感謝申し上げます。
参院選の公示日、6月22日まで、ちょうど100日となりました。今年の党大会は、まさに来るべき参院選の必勝、そして安定政権の確立に向けた、総決起大会という位置付けの党大会です。

それでは、党情について、ご報告いたします。令和3年、コロナとの戦いは2年目に入り、わが党は政府と緊密に連携し、国民の安心と安全の確保、そして経済社会活動の維持に向けた対策に総力を挙げてきました。

昨年の夏は暑い毎日が続きました。7月には「東京オリンピック」が開幕し、数々の熱戦が繰り広げられました。オリンピック、パラリンピック、高い目標に向け、さまざまな困難を乗り越えて競技に臨んだアスリートたちの姿は、世界中の人々に勇気と感動を与えました。

そして、激動の秋。9月に行われた自民党総裁選で、岸田文雄総裁が選出をされ、第100代内閣総理大臣として、「新しい資本主義」を力強く推進すると表明し、新政権をスタートさせました。

10月の総選挙。わが党は岸田総裁を先頭に、「信頼と共感の政治」を目指し、政権公約を丁寧に訴え、絶対安定多数261議席を獲得することができました。

総選挙後には、この国民の皆さまからの大きな支持、期待を受け止め、財政支出55.7兆円にのぼる最大規模の「経済対策」を速やかに決定し、実行に移しました。

さらに、年末、12月。与党の「予算編成大綱」に基づき、コロナ対策、そしてグリーン・デジタル、人への投資を柱とする過去最大107.6兆円の「令和4年度予算案」を決定しました。

政務調査会では、「新型コロナウイルス感染症対策本部」を中心に、医療提供体制の強化、ワクチンの接種促進など、国民の安心・安全の確保に向けた提言を取りまとめ、政府の対策に反映してきました。
さらに、新型コロナによる経済社会への影響を最小限に抑えるため、飲食店をはじめとする中小事業者の支援、雇用維持対策など、さまざまな施策を推進してきました。
また、国際情勢の不確実性が増す中、サプライチェーンの強靭化や先端技術の研究開発などを進めるため、「新国際秩序創造戦略本部」を「経済安全保障対策本部」に改組し、経済安全保障戦略の議論を精力的に進めてきました。
本年5月15日に沖縄は、「本土復帰50周年」を迎えます。「沖縄振興調査会」が取りまとめた提言をもとに、新たな「沖縄振興計画」の着実な実施に取り組んでまいります。

組織運動本部では、コロナ禍で活動の制約を受けながらも、広報本部と連携したデジタル化の推進などに取り組み、総選挙をはじめ各級選挙の必勝に向け、地方組織や友好団体との連携強化を進めてまいりました。
昨年の総選挙の結果、わが党では30名を超える新人議員が誕生しました。自民党を支えるのは多様な人材であり、全国各地の地方組織であり、そして多くの党員、党友の皆さまです。引き続き党員獲得運動を推進し、オンラインによる入党手続きの導入など、さまざまな手段を活用して、党勢拡大に努めてまいります。

国会では、昨年の通常国会において、コロナの克服と経済の回復に向け、「令和2年度第3次補正予算」、「令和3年度本予算」を成立させました。また、「新型コロナ対策特措法改正案」や「デジタル庁設置法案」、3年にわたり継続審議となっていた「国民投票法案」などの重要法案を成立させることができました。
今国会においても、審議が山場を迎えている「令和4年度予算」の早期成立、さらに「こども家庭庁設置法案」、「経済安全保障推進法案」など重要法案の成立を期してまいります。

ロシアによるウクライナ侵略について、衆議院では3月1日、参議院では3月2日に国会での非難決議を採択しました。今回の侵略は、力による一方的な現状変更の試みであり、明白な国際法違反です。国際秩序の根幹を揺るがす暴挙に対し、国際社会と結束して毅然と対応してまいります。
また、政府は主権、領土、そして祖国や家族を守ろうと懸命になっているウクライナ国民を支えるため、1億ドルの緊急人道支援を決定しました。党としても、ウクライナの人々に寄り添う人道支援のための募金活動を行うこととしました。本日、この党大会の会場にも青と黄色の二色、ウクライナ国旗の募金箱を設置致しました。皆さまの温かいご協力をお願い致します。

党改革について、岸田総裁の力強いリーダーシップのもと、時代の変化に対応した党運営、多様な人材の活躍、ガバナンスコードの策定など具体的議論を進めてきました。本日の党大会の議案となっている4項目の「党則改正」を起爆剤として、さらに党改革を加速し、「自民党は変わった。進化している」という姿を国民に示してまいります。

本年5月3日、日本国憲法の施行から75年の節目を迎えます。国会における議論の進展と国民の理解・気運の高まりを車の両輪として、憲法改正の実現を目指します。
このため、「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」に改称し、改憲に向けた取り組みを強化することにしました。衆参両院の憲法審査会で具体的な議論を深め、同時に国民世論を喚起するための運動を展開していきます。各都道府県連においても、「憲法改正実現本部」を設置の上、集会開催などの活動に積極的に取り組んでいただきますようお願い致します。

次に、党の会計報告です。令和3年の決算は、お手元の資料の通りです。詳細は「政治資金規正法第12条」の規定に基づいて報告し、総務省において公表されますので、ご了承ください。令和4年予算については、組織・広報活動や政策立案など政治活動全般にわたり、現在、関係各部門と鋭意協議を進めておりますので、執行部にご一任賜りますようお願い致します。
党人事について。副総裁と党紀委員は、党則により党大会人事となっております。従来、副総裁を置く判断を含めて総裁にご一任いただいておりますが、昨年10月8日付けで、麻生太郎副総裁が指名されましたので、ご報告申し上げます。また、党紀委員の選任については、お手元の資料の通りです。

沖縄では、1月の名護・南城市長選に続き、2月の石垣市長選挙でも、期日前投票が当日投票を上回る圧倒的な運動量を発揮し、連勝を重ねています。
一方、解決すべき重要課題が山積しています。2年を超えたコロナとの戦いに打ち勝ち、一日も早い景気の回復を図る。深刻な事態が続くウクライナ情勢、中国による一方的な現状変更の試み、北朝鮮の相次ぐミサイル発射。日本が直面する内外の諸課題にしっかり対応できる安定政権の維持、強化に向け、夏の参院選は絶対に負けられない選挙であります。
今から10年前の2012年。前年正月の箱根駅伝、21秒差で涙をのんだ東洋大学は、往路100キロ、復路100キロ、「その1秒を削り出せ」、1人2秒の思いで涙を汗に変え、大会記録を8分以上も縮める圧倒的な勝利を飾りました。
6月22日。参院選の公示まで、ちょうど100日、100キロのレースです。我々も「その一票を削り出す」との強い思いで、参院選の勝利に向け、一気に走り出そうではありませんか。
国民生活と日本の将来がかかったタスキ。国民の生命、財産、そしてわが国の国益を守り抜くことができるのは、自民党しかない。
来るべき参院選に向け、この自民党の姿、意気込みをしっかりと示していくことを幹事長としてお約束申し上げ、私からの党務報告といたします。ありがとうございます。

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