2025年3月10日(月) 17:58~18:17
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長
【冒頭発言】
本日の役員会の概要を報告申し上げる前に、皆さんに申し上げておきたいことがございます。16時45分から、公明・維新・自民党の幹事長会談を行いました。その内容は、一つは今、参議院で審議が行われております予算案は、自民党・公明党・維新で賛成し、成立した内容でございますので、参議院からどういうかたちで結論が出るのかは分かりませんが、もし、参議院から衆議院に帰ってくるようなことがあったときには、また事前に3党で幹事長会談をやらせていただいて成立に向けて3党でしっかり対応していくという事が確認出来ました。それが一つと、ガソリンの暫定税率について自民党・公明党・維新で協議を始めていこうということになりました。そこで私どもは国民とも約束をしておりますので、ここはここで公明・国民・自民の3党でもガソリンの暫定税率のことについては協議を続けていくということになります。
それでは本日の役員会の概要を報告いたします。
石破総裁からは、昨日、党大会が無事終了した。ご協力いただいた役員各位に厚く御礼を申し上げる。
本日は東京大空襲から80年となる。明日は、東日本大震災の追悼復興祈念式に出席するため、福島を訪問する。
岩手県大船渡市における林野火災については、激甚災害の指定の見込みが立った。今後の円滑な対応についてなど、着実に進めて参りたい。
高額療養費制度については、本年8月に予定される定率改定を含めて、見直し全体について、実施を見合わせるということとした。
先般、森山幹事長、小野寺政調会長に対し、所要の手続について検討するようお願いした。衆議院の皆様には予算案が通過した後に、このようなことを申し上げるのは、大変申し訳ない。引き続き、年度内成立に向けて政府としても努力して参りたいとの発言がございました。
私(森山幹事長) からは、党大会について、昨日、「第92回 自民党大会」が行われた。夏の参議院選挙に向けて、また立党70年という節目の年に、全国の党員・党友の結束を確認する、大変良い大会になったと思う。
全国からお集まりいただいた都道府県連の代表の皆様、職域支部・団体の代表の皆様、そして 党員・党友の皆様に心から感謝申し上げる。
また、大会の準備や運営に当たっていただいた田中実行委員長、小渕運動方針起草委員長はじめ、関係者の皆様にも感謝申し上げる。
予算に関連して、国会では、参議院の予算委員会で、本日も集中審議が行われるなど、令和7年度予算案の審議が進められている。
予算の着実な成立に向け、政府・与党の緊密な連携の下で、万全の態勢で臨みたいと考えているので、役員各位のご理解とご協力をよろしくお願いすると申し上げました。
坂本国対委員長と石井参議院国対委員長からは、今週の委員会の日程や本会議の予定等について、ご報告がありました。
武見参議院会長と松山参議院幹事長からは、日曜日に行われた党大会について言及があり、この流れを受け、参議院選挙へ向けた動きを加速させるとの決意が示されました。
木原選対委員長からは、先週から始まった福岡県知事選挙に関し、わが党推薦の服部誠太郎知事の再選に向けた支援要請がありました。投票日は3月23日であります。
小野寺政調会長からは、今週の政審の予定について、ご報告がありました。
鈴木総務会長からは、総務会は、明日11時より開催するとのご報告がありました。
役員会の概要は以上です。
質疑応答
- 時事通信です。年金法案に関してお伺いします。今朝の自公協議でも提出について結論が出なかったと伺っております。野党からは提出を求める声もありますが、党としていつまでに判断するお考えでしょうか。
- 年金改正法案につきましては、法案の内容にいくつかの大事な論点がありますので、政府・与党の間で、また与野党間でも丁寧に調整して参りたいと考えております。いつまでかとおっしゃると、大体、法案の提出期限は14日くらいがメドとなっておりますので、しかしそれまでに出さなかったら、少し提出を延ばしていただくことを議運にお願いをしなければならないというのが手続きだと思いますので、そのことをしっかりと心得て対応したいと思っております。
- 時事通信です。高額療養費に関してお伺いします。高額療養費の患者負担引き上げ見送りに伴い、予算再修正の可能性が出てきています。党としての対応方針に関して改めてお聞かせください。
- 高額療養費制度につきましては、先週7日、石破総理が「定率改定も含め、見直し全体についてその実施を見合わせ、本年秋までに改めて方針を検討し、決定する」との判断を示されたところであります。その上で、私と小野寺政調会長に対して「所要の手続きについて検討するように」との指示がございましたので、過去の事例や法律上の記載なども確認しながら、検討を進めているところでございます。
- 共同通信です。夏の参院選比例代表で杉田水脈前衆院議員の公認を決定されましたが、公認理由を教えてください。
- 第27回参議院議員通常選挙の比例代表選挙における杉田水脈元衆議院議員の公認に関しましては、本人の申請に基づきまして、選挙対策委員会の所要の審査の手続きを経て、選挙対策本部において3月8日に決定したと承知しております。
- 共同通信です。杉田氏は政治資金収支報告書に計約1500万円の不記載があり、昨年には役職停止6カ月の処分を受けております。前回衆院選に出馬せず、政倫審で弁明していないかたちですが、党としてはこの点はどのようにお考えでしょうか。いません。
- 政治資金収支報告書不記載の問題につきましては、先ずは、杉田元衆議院議員が真摯に、丁寧に、説明責任を尽くしていくことが重要だと考えています。
- 北海道新聞です。杉田氏は昨日の党大会後の取材に対し、過去のアイヌ民族への侮辱発言について「選考で聞かれなかった」との趣旨の発言をされていますが、選考の考慮には入れなかったのか、また投稿は侮辱ではなく終わった問題だと話されていますが、党としての見解をお伺いします。
- 自由民主党として、「差別は決してあってはならない」という姿勢に変わりはありません。
- NHKです。先ほど、冒頭のご発言で、「もし、参議院から衆議院に帰ってくるようなことがあったときには3党の幹事長会談をやり、成立に向けて対応していこうということを確認した」と仰っていましたが、これはもし衆議院に帰ってくるようなことがあった場合には、維新も賛成するというようなことを仰ったということなのでしょうか。
- いや、賛成していただくように、また我々自民党と公明党で幹事長会談を開いてお願いをするということでございますで。
- NHKです。あくまでお願いをするというところまでであるということですか。
- ええ、お願いするということです。あとは今度の向こうの手続きでございますので。
- NHKです。企業団体献金について質問いたします。今日午後の衆議院政治改革特別委員会で各党が意見表明しました。公明党は規制強化を訴えたほか、国民民主は寄付の上限額の引き下げを主張しています。自民党案と隔たりがあると思いますが、この点についてどう対応していくお考えでしょうか。
- 企業団体献金については、各党それぞれ、政党の成り立ちが異なっておりますので、様々な考え方があるのは私は当然のことだと思っています。引き続き、各党のご意見に真摯に耳を傾けながら、一致点、相違点を整理し、協議を進めていくということになるのではないかと思っております。
- 日経新聞です。年金制度について改めてお伺いします。先ほど維新との会談をしたということでございますけれども、この中で与野党協議をしたいということを幹事長が呼びかけられたり、意見交換をされたりしたのでしょうか。
- いえ、それは特別なにをするとかは協議しておりませんが、年金問題は大変大事な問題でございますし、長期に渡るものでございますから、出来るだけ多くの会派のご理解をいただくということは大事なことだと思っております。
- 読売新聞です。今日も皇位継承に関する全体会議が開かれました。旧宮家の皇族復帰が論点になったかと思いますが、自民党としてどのような意見を出されたか。また、各党で様々な意見があると思いますが、今後どのように意見をまとめていくのが望ましいとお考えでしょうか。
- 前回の会議の際にもお願いしたと思いますが、具体的な議事の内容につきましては、衆参議長からの記者ブリーフィングが行われたかと思いますので、そちらをご確認いただければと思っています。わが党の考え方、また今後の進め方についても、これまで申し上げている通りです。
- 東京新聞です。年金問題についてお伺いします。色々な論点があって与野党で現在調整中ということですけれども、具体的にどのような論点があって、何を調整する必要があるのかお聞かせください。
- 法案がまだ提出されておりませんので、予測で申し上げるのは問題があると思いますけれども、やはり就職氷河期の方々への対応をどう考えていくのかとか、色々な課題があるのではないかなというふうに思っています。
- 東京新聞です。この法案ですけれども、今国会に提出しないで先送りするということも選択肢として考えていらっしゃるのかお聞かせください。
- それは色々な考え方があると思いますけれども、一度提出をするということを国会側に正式に申し上げてきた経過が政府にはありますので、それは我々が受けるほうですから、政府の考え方を聞いてみてください。
- 朝日新聞です。杉田水脈さんに関して伺います。過去の差別的な発言が色々、物議をかもして、その中でも自民党として公認するというのが、その差別的な言動を容認していることになるのではないかという批判もありますけれども、それでもなお公認したことについては、ご本人に今後の注意とかはあったのでしょうか。
- いや、差別的な発言については容認していることはありません。やはりそこはしっかり反省していただかないといけないと思っておりますし、本人はそういう気持ちでおられると思っています。
- 共同通信です。衆議院北海道3区について、自民としては候補擁立を見送って、公明候補を支援する方向と一部報道があります。事実関係や検討状況を教えてください。
- 北海道は10区で公明党さんが戦ってこられたのですけれども、10区では出馬をされないということを表明しておられますので、どこの選挙区がいいのかというのは、まず道連同士で協議をいただくということが大事なことだと思いますし、先日、道連の役員の方に来ていただいて、そのお願いをしたところです。