ニュースのカテゴリを選択する

お知らせ「自由民主」先出し農林水産

自由民主1面コラム「凛として」
進藤金日子新聞出版局次長

自由民主1面コラム「凛として」 進藤金日子新聞出版局次長

農場と食卓の距離感

最近、多くの農業者から農産物の生産価格が安くなる中で生産資機材が高騰しており経営継続が難しいとの声を聞く。特に生産者米価の下落は深刻である▼他方、多くの消費者から食品の市場価格が高いとの声も聞く。もちろん、農産物や食品と言っても幅が広く品目によってさまざまであるが、総じてわが国では農場と食卓の距離が遠いのではないかと感じる▼昨年5月に農林水産省が公表した「みどりの食料システム戦略」では、農場から食卓に至るまで地球環境への負荷を軽減する取り組みの徹底が示されている。農場サイドでは有機農業等を積極的に展開し、食卓サイドでは食品ロス削減等の取り組みを進める。生産資機材等の調達や流通・加工においても脱炭素化・環境負荷軽減の取り組みを強化することとしている▼目指すべきは、農業者も消費者も地球環境も三方良しの方向である。農業の生産現場を直視するにつけ、農業者と消費者の緊密な相互理解が大切であり、三方良しに向けた緊急かつ大胆な政策展開が必要と痛感する。

こちらの記事は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
ご購読のお申し込みはこちら。