記者会見国会予算

役員会後 森山幹事長記者会見

2025年3月17日(月) 17:50~18:02
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
石破総裁からは、商品券の問題について様々なご指摘を頂戴している。法的には何ら問題は無いということであるが、ご理解を頂くに至っているとは思っていない。引き続き、誠心誠意、真摯に、ご説明を尽くして参りたい。ご心配をおかけして恐縮である。
賃上げが成長戦略の要との認識している。今年の春闘では、連合の第1回「回答集計」において、前年を上回る5.46%、昨年比0.18%の賃上げ、中小組合については、33年ぶりとなる5%以上の賃上げ、昨年比+0.67%となった。補正予算を活用した生産性向上支援など、これまでの政府の取組が実を結んできている。
3月12日の政労使の意見交換で、所得と経済全体の生産性の向上を図っていけるよう、労使の皆様のご協力をお願いしたところである。
「年金制度改革法案」については、今国会提出に向けて、党などとの調整を進め、関係者の理解が得られるよう引き続き努力することを厚労大臣に指示したところである。
予算、税法の年度内成立に向けて、役員各位のご協力をお願いするとのご発言がございました。
私(森山幹事長)からは、現在、参議院で審議が進められている「令和7年度予算案」について、今般、高額療養費制度の見直しを巡り、予算の再修正を行うこととなった。
今後、衆参で一層の連携を図りながら、予算の成立に万全を期して参りたいと考えている。
厳しい状況が続くが、石破政権の下、わが党が一致結束して政策を前に進め、与党としての責任をしっかり果たしていくことが重要だと考えているので、役員各位のご理解とご協力をよろしくお願いすると発言いたしました。
坂本国対委員長と石井参議院国対委員長からは、今週の委員会の日程や本会議の予定等について、ご報告がありました。
武見参議院会長と松山参議院幹事長からは、年度末まで残り僅かとなり、出口を預かる参議院としての責務を全うできるよう、最後まで緊張感を持って努力をするとの決意が示されました。
木原選対委員長からは、参議院選挙における公明党との与党選挙協力に基づき、先週、公明党候補者に対する「推薦」を決定するとともに、公明党からも、第一次推薦として、わが党の選挙区公認候補者12名に対して推薦をいただいたとのご報告がありました。
小野寺政調会長からは、今週の政審の予定に加えて、先に取りまとめた自民・公明・維新の合意書に基づき、明日より、3党による「社会保障制度改革に関する協議」を開始するとのご報告がありました。
鈴木総務会長からは、総務会は、明日11時より開催し、「令和7年度一般会計予算修正案」の審議等を予定しているとのご報告がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
時事通信です。商品券の贈答に関してお伺いします。与党からも、首相による1年生議員への商品券贈答の件で説明責任を求める声がりますが、どのように果たすべきだとお考えでしょうか。また、野党からは政倫審出席を求める声が出ていますが、その必要性についてのお考えをお聞かせください。
Answer
石破総理は、これまでも会見等で繰り返し説明をなさっておられますし、今日の参議院の予算委員会でも、真摯な答弁に努めておられると思っております。引き続き、趣旨や経緯について、丁寧に説明を尽くすということだと思っておりますし、総理もその方向での強い気持ちを持っておられると思います。
Question
朝日新聞です。昨日、参院の舞立議員が歴代の首相も慣例として普通にやっていたことであるという発言をされまして、野党からは自民党で長くやられていたことなのではないかという批判が出ております。舞立議員は発言を撤回されましたけれども、首相による商品券の配布というものが、これまでも行われてきたことなのかどうか、幹事長の見解をお願い致します。
Answer
それは私が承知する立場にもありませんし、政治活動に関する寄付として何かお土産等を渡されたということはなかったのだと思います。
Question
毎日新聞です。世論調査についてお伺いします。週末の各社の調査では支持率が下落し、不支持率が跳ね上がる傾向が見られました。毎日新聞の世論調査では支持率が前月から7ポイント減の23%、不支持率は10ポイント増の64%となりました。政策面で二転三転している点や、首相の商品券配布が影響したと思われますが、幹事長の受け止めと今後の党勢回復に向けてどのように取り組むかお願いします。
Answer
政策が二転三転したというのは高額療養費のことだろうと思いますが、そのことは良い形で是正したことはある意味、評価もあったのではないかというふうに理解しております。世論調査の結果につきましては、常に謙虚に受け止めながら、その要因も分析していきたいと思っておりますし、引き続き、日本が直面する内外の課題にひとつひとつ答えを出すことによって、国民の皆様の期待に応え、自民党への信頼を回復する努力を重ねて参りたいと考えております。
Question
読売新聞です。世論調査に関してお伺いします。今年の夏の参議院選挙の比例選の投票先として読売新聞の調査では、自民党が24%、国民民主党が17%と差を詰められる結果となりました。社によっては自民党が追い抜かれているという調査結果もあって、参院選に向かって課題が残る結果となりました。幹事長としてこの結果をどのように受け止めていらっしゃいますか。
Answer
謙虚に受け止めなければならないと思っておりますし、信頼回復に更に努力をしていくということが大事だと思っております。
Question
読売新聞です。今朝、自民党の衆参両院の幹部と官房副長官による会合が行われました。この枠組みは珍しい枠組みだと思ったのですが、開催の理由と意義についてお聞かせください。
Answer
先ず隗より始めよという気持ちでございまして、終盤国会、衆議院と参議院がしっかり連携してやっていくということが大事なことだと思います。また年金問題を含めて、党内で政府から提出予定の法案について最終的な党内手続きを進めようとしておりますから、そのことについても意見をお互い、開陳することが大事なことだと思って、今回私が幹事長になってからは初めての枠組みでやりましたけれども、非常に良い感じの会合になりましたので、今後、これは定例化、何曜日になるとかいうところまでは頻繁にやれるわけではありませんが、節目節目でこの会合は続けていこうということは確認しました。