記者会見国会予算外交選挙

役員会後 森山幹事長記者会見

2025年2月3日(月) 17:30~17:44
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
石破総裁からは、先週月曜から3日間、衆参の本会議で代表質問が行われ、森山幹事長、武見参院会長にご質問いただき、大変誠実で内容のある質問であった。予算委員会では小野寺政調会長、木原選対委員長にご質問いただいた。重要政策についてご質問いただき、良い議論を国民の皆様にお示しできたと感謝している。
いわゆる、103万円の壁、教育費無償化、ガソリン減税等々については政策協議を進めていただいている。予算委員会においても、野党から様々な提案をいただいている。
また、企業団体献金については「禁止より公開」との考え方に基づき、党として法案を提出した。渡海政治改革本部長はじめ、関係者のご尽力に感謝する。この点について、国民の皆さまの十分なご理解を得るには更なる努力が必要であると考えている。
令和7年度予算の年度内成立に向けて、役員各位のご協力をよろしくお願いするという発言がございました。
私(森山幹事長)からは、先週から、衆議院で予算委員会の議論がスタートした。「令和7年度予算案」の年度内成立に向けて、緊張感を持って臨みたいと思う。
皇位継承に関連して、先週金曜日、衆参両院の正副議長の下で、皇位継承に関する全体会議が開催され、各党の代表者が出席した。
額賀議長からは、「今国会中に一定の結論を出したい」との意向が示され、論点を絞った上で、3月にかけて複数回、会議を開催したいとの提案があった。
わが党としての考え方は既に整理しており、引き続き、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」を中心に対応していきたいと考えていると発言させていただきました。
坂本国対委員長と磯崎参議院国対委員長代行からは、今週の委員会の日程や本会議の予定等について、ご報告がありました。
武見参議院会長と松山参議院幹事長からは、衆議院での予算委員会の審議状況を受け、参議院でも準備を進めていくといったご趣旨のご発言がありました。
木原選対委員長からは、参議院選挙に関連し、来月には党大会を控えていることから、今月中に未決定の選挙区の候補者を決めるべく作業を加速していく、とのご発言がありました。
小野寺政調会長からは、今週の政審の予定等について、ご報告がありました。
鈴木総務会長からは、明日11時より総務会を開催するとのご報告がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。予算審議の修正についてお伺いします。現在、与野党で行っている政策協議を反映させるためには、予算案の修正が必要となります。石破首相は先週の予算委員会で、修正に前向きな姿勢を示しましたが、自民党として予算案修正に応じる考えはあるのかお伺いします。また、国会による修正と政府による修正の二つがございますが、政府修正には時間がかかるので日程的に厳しいとの声もあります。政府修正の可能性もあるのか、併せて伺います。
Answer
予算委員会での審議が続いておりますので、予算案の取り扱いについて、私から予断を持って申し上げることは差し控えたいと思います。
一方で、与党で過半数を得られておりませんので、我々だけで何かを決めることはできません。「令和7年度予算案」には、成長と分配の好循環を実現し、国民の安心・安全を守り抜くために 必要で重要な施策が盛り込まれていますので、予算案の年度内成立に向けて、引き続き、各党のお考えに真摯に耳を傾けながら、丁寧な国会運営に取り組んで参りたいというふうに考えております。修正については、この中で判断をさせていただきたいと思っております。
Question
時事通信です。日米首脳会談についてお伺いいたします。今週、日米首脳会談が行われる見通しです。国際情勢含めて課題が山積する中、取り上げるべき議題や期待する成果についてのお考えをお聞かせください。
Answer
石破総理とトランプ大統領との間で、東アジア情勢、日米貿易や経済分野での協力、安定的なエネルギー輸出入など、日米間の重要課題について率直な意見交換を重ね、両国のより強固な信頼関係を構築していくことが重要だと考えております。
そして「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた両国の協力は、東アジア地域のみならず、世界の平和と安定に繋がるという認識をしっかりもって、その認識をトランプ大統領と共有してもらいたいと思っております。厳しさを増す国際情勢にしっかりと取り組んでいくことを期待しております。
Question
日経新聞です。アメリカが4日からカナダ、メキシコ、中国に追加関税を課すことになり、きょうの株価は一時1000円以上下落しました。関税の報復合戦が日本経済に打撃になるとどれほど懸念されておりますでしょうか。また訪米を最終調整されている石破首相は、首脳会談で世界的な貿易戦争を回避するためにトランプ氏にどのようなメッセージを発することが望ましいとお考えでしょうか。
Answer
日米首脳会談を通じて、経済分野における日米関係の強化が、両国の国益を相乗的に高め合うことに繋がるという意識を共有することが重要だと思っています。
引き続き、政府とも連携し、トランプ政権の関税措置の具体的な内容やわが国への影響を十分に精査しながら、新たな政策の動向を注視して参りたいと考えています。
Question
時事通信です。参考人招致についてお伺いします。衆議院予算委員会における旧安倍派の会計責任者の参考人招致について、野党は秘密会での対応を検討する意向です。自民党としてどのように臨まれるのでしょうか。また、ご本人からの回答はあったのか、それに関してもお聞かせください。
Answer
正式に回答があったのかどうかは、まだ私は承知しておりませんけれども、参考人招致のことで、話が持ち上がったときに高齢でもあるし、公判でも申し上げた以上のことはないので、ご遠慮したいというご意向であったというふうに記憶をしておりますが、その後、正式に参考人としての召致が決まった後のことについては、まだ私も正式には向こうの意向は聞いておりません。
Question
時事通信です。野党は秘密会での対応を検討する意向のようですが、それについてのお考えはいかがでしょうか。
Answer
それは秘密会であれば、また先方のお考えがどうなるのかということとの関連もありますので、これは本人が出頭要請に応じていただけるかどうかということがポイントだと思いますので、そこのところを含めて考えるということだと思います。
Question
共同通信です。次期衆院選に向けた公明との候補者調整について伺います。都内で公明の2議席目確保を共通目標として取り組む合意を両党で交わしておりますが、公明は現職がいる29区に加え、さらに候補者1人の擁立を目指し、協議を加速させたい意向を示しています。自民党として公明党とどのように協議を進めていくお考えでしょうか。今後のスケジュール感と、21区を譲る方向と一部報道もありますが、具体的に想定する選挙区があれば教えてください。
Answer
衆議院は「常在戦場」でありますので、まずは、東京都の選挙区においてわが党の支部長選任を進めて参りたいと考えております。
その上で、次期総選挙での東京都での公明党との選挙協力につきましては、東京都連を中心に検討を進めていくことになると思っております。
Question
時事通信です。党交付金についてお伺いいたします。一部報道で、党本部からの交付金について6府県連で不記載があったとされています。党本部として事実関係を把握されているのでしょうか。また、この関連で都道府県連に対して、収支報告書の再確認など何らかの指示は出されているのでしょうか。
Answer
党本部としては、これまでも、こうした記載ミスが起こらないよう注意を払ってきたところでありますが、ご指摘の件につきましては、いずれも都道府県連側の事務的な記載ミスであります。
党本部としては、記載ミスが起きないよう、さらなる周知徹底を図って参りたいと思っており、昨年から、各都道府県連に対しまして、きちんと収支報告書に記載するよう、党本部からの交付金の一覧表を通知しているところであります。
また、今後は、その都度、党本部からの交付金を都道府県連側が確認できるよう、デジタル技術を駆使したオンラインシステムの構築の準備に入っております。
なお、各都道府県連の会計担当者も、新しく入れ替わっているところもありますので、党本部に呼んで、勉強会などしっかりやって記載ミスが起こらないように対応していきたいと思っております。